開発者が知っておきたいAndroid 2.2の新機能12連発Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門(18)(3/3 ページ)

» 2010年07月01日 00時00分 公開
[ 緒方聡,株式会社イーフロー]
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【8】デバイスポリシーマネージャの追加

 デバイスポリシーマネージャクラスが新設されました。ロックしたりパスワードをかけたりできるようです。デバイスポリシーマネージャの使い方については、本連載で今後、取り上げようと思います。

【9】カーナビも視野に入れたUIフレームワークの変更

 新しいUIモードである「車モード」「夜モード」が追加され、UiModeManagerで管理できるようになりました。

 例えば、車載ドッグにAndroid端末を設置すると車モードになり、ホーム画面に戻る、などが可能です。夜モードの詳細は、説明がないため不明ですが、夜間のドライブ中でも画面や操作キーがはっきり見えるモードだと思います。カーナビにAndroidを利用することを強く意識した変更です。

 マルチタッチに対応したモーションジェスチャークラス「ScaleGestureDetector」が新設されました。それに伴いMotionEventクラスが変更されました。

 レイアウト属性の「fill_parent」が「match_parent」に名称変更されました。引き続きfill_parentは使用可能ですが、今後はmatch_parentを使用しましょう。

 タブに対して新しい属性(tabStripEnable、tabStripRight、tabStripLeft)が導入されました。

図7 タブストリップのありなし 図7 タブストリップのありなし

 アクティビティのダイアログの管理が改善されました。

【10】アカウントと同期のサポート

 ContentResolverクラスにaddPeriodicSyncメソッドが新設され、指定したアカウントの定期的な同期が可能になりました。

【11】新しいマニフェスト要素と属性の追加

 JITコンパイラのための新しい属性が追加されました。

属性 概要
android:vmSafeMode application要素に新設された属性。trueかfalseで指定し、falseが指定された場合は、アプリ実行時にJITコンパイラによる最適化が使用されない
表4 JITコンパイラのための新しい属性

【12】新設されたパーミッション

 以下のパーミッションが新設されました。

パーミッション 概要
android.permission.BIND_DEVICE_ADMIN すべてのデバイス管理向けブロードキャストレシーバーはこのパーミッションが必須
android.permission
.KILL_BACKGROUND_PROCESS
ActivityManager#killBackgroundProcessを使用してバックグラウンドプロセスを終了させる場合は、このパーミッションが必要
android.permission.BIND_WALLPAPER すべてのWallpaperServiceを継承したサービスは、このパーミッションが必要。Android 2.1では必要なかったので、注意が必要
android.permission.SET_TIME システム時間を設定するアプリはこのパーミッションが必要
表5 新設されたパーミッション

Android APIの公式サイトも見てみよう

 Android 2.2では、上記に取り上げた以外にも結構な数のAPIに変更が入っています。詳しくは、「Android API Differences Report」を参照してください。

 また、本稿で取り上げられなかった機能もあるので、記事「新機能てんこ盛り、会場も盛り上がったAndroid 2.2の発表」も参考にしてください。


「Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門」バックナンバー
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