デバイスポリシーマネージャクラスが新設されました。ロックしたりパスワードをかけたりできるようです。デバイスポリシーマネージャの使い方については、本連載で今後、取り上げようと思います。
新しいUIモードである「車モード」「夜モード」が追加され、UiModeManagerで管理できるようになりました。
例えば、車載ドッグにAndroid端末を設置すると車モードになり、ホーム画面に戻る、などが可能です。夜モードの詳細は、説明がないため不明ですが、夜間のドライブ中でも画面や操作キーがはっきり見えるモードだと思います。カーナビにAndroidを利用することを強く意識した変更です。
マルチタッチに対応したモーションジェスチャークラス「ScaleGestureDetector」が新設されました。それに伴いMotionEventクラスが変更されました。
レイアウト属性の「fill_parent」が「match_parent」に名称変更されました。引き続きfill_parentは使用可能ですが、今後はmatch_parentを使用しましょう。
タブに対して新しい属性(tabStripEnable、tabStripRight、tabStripLeft)が導入されました。
アクティビティのダイアログの管理が改善されました。
ContentResolverクラスにaddPeriodicSyncメソッドが新設され、指定したアカウントの定期的な同期が可能になりました。
JITコンパイラのための新しい属性が追加されました。
属性 | 概要 |
---|---|
android:vmSafeMode | application要素に新設された属性。trueかfalseで指定し、falseが指定された場合は、アプリ実行時にJITコンパイラによる最適化が使用されない |
表4 JITコンパイラのための新しい属性 |
以下のパーミッションが新設されました。
パーミッション | 概要 |
---|---|
android.permission.BIND_DEVICE_ADMIN | すべてのデバイス管理向けブロードキャストレシーバーはこのパーミッションが必須 |
android.permission .KILL_BACKGROUND_PROCESS |
ActivityManager#killBackgroundProcessを使用してバックグラウンドプロセスを終了させる場合は、このパーミッションが必要 |
android.permission.BIND_WALLPAPER | すべてのWallpaperServiceを継承したサービスは、このパーミッションが必要。Android 2.1では必要なかったので、注意が必要 |
android.permission.SET_TIME | システム時間を設定するアプリはこのパーミッションが必要 |
表5 新設されたパーミッション |
Android 2.2では、上記に取り上げた以外にも結構な数のAPIに変更が入っています。詳しくは、「Android API Differences Report」を参照してください。
また、本稿で取り上げられなかった機能もあるので、記事「新機能てんこ盛り、会場も盛り上がったAndroid 2.2の発表」も参考にしてください。
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