Linux Tips

DVビデオをキャプチャするには(GUI編)

北浦訓行
2004/4/15

 Kinoというビデオ編集ソフトを使うと、GUIでDVビデオをキャプチャできる。KinoはLinux DVのWebサイト(http://kino.schirmacher.de/)からダウンロードできる。原稿執筆時点の最新版はバージョン0.7.0で、tarボールはkino-0.7.0.tar.gzだ。

 DVビデオをキャプチャするには(Fedora Core 1編)の対策を施したFedora Core 1の場合は、以下の手順でインストールできる。

$ tar zxf kino-0.7.0.tar.gz
$ cd kino-0.7.0
$ ./configure
$ make
$ su
Password: ←rootのパスワードを入力
# make install

 Vine Linux 2.6の場合、最新版のkino 0.7.0は筆者の環境ではインストールできなかったが、1つ前のバージョンであるkino-0.6.5.tar.gzはインストールできた。ただし、DVビデオをキャプチャするには(Vine Linux編)の対策を施したうえで、libxml2とlibxml2-develをインストールする必要がある。これらのファイルは、Vine Plusからダウンロードできる。ダウンロードしたら、以下のコマンドでインストールする。

# rpm -ihv libxml2-2.4.21-1vl1.i386.rpm libxml2-devel-2.4.21-1vl1.i386.rpm

 準備ができたら、Fedora Core 1の場合と同様に、Kinoをインストールする。

$ tar zxf kino-0.6.5.tar.gz
$ cd kino-0.6.5
$ ./configure
$ make
$ su
Password: ←rootのパスワードを入力
# make install

 インストールが終わったら、kinoを起動してみよう。X Window Systemでターミナルエミュレータを起動して、以下のコマンドを実行する。

$ kino

 すると、kinoのウィンドウが表示される。

kinoのウィンドウ。[Capture]タブをクリックしたときの画面

 DVビデオのキャプチャを開始する前に、設定を行う。[File]−[Preferences]を選択して、[Kino Preferences]ダイアログボックスを表示する。最低でも以下の設定を行う必要がある。

  • [Defaults]タブで[Normalisation]を[NTSC]に設定
  • [Capture]タブで[File Type]を[DV AVI Type 2]に設定

[Kino Preferences]ダイアログボックスの[Capture]パネル

 [OK]ボタンをクリックしてKinoのウィンドウに戻ったら、右にある[Capture]タブをクリックする。[AV/C]ボタンをクリックすると、AV/C ContorolsがEnableになる。この状態で[Capture]ボタンをクリックすると、キャプチャが始まる。

DVビデオをキャプチャ中の画面

 また、「MPEG2形式の動画を作成するには」の方法でMJPEG Toolsをインストールしている場合は、キャプチャした動画をMPEG2形式に変換できる。その場合、画面右の[Export]タブをクリックして、[MPEG]タブをクリックする。そして、[File Format]で[3 - Generic MPEG2]を選択して[Export]ボタンをクリックすると、自動的にキャプチャした動画がMPEG2形式に変換される。

MPEG2形式の動画作成画面

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