Android Market配布を目指しEclipseでHelloWorld!Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門(1)(3/3 ページ)

» 2008年12月08日 00時00分 公開
[緒方聡,株式会社イーフロー]
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ADTのインストール

 追加したサイトにチェックを入れ、[Install]ボタンをクリックします。

図9 チェックを入れ、[Install]ボタンをクリック 図9 チェックを入れ、[Install]ボタンをクリック

 インストールの準備中のプログレスが表示されます。「ADT」「Android Editors」にチェックが入っている状態で[Finish]をクリックします。プラグインのインストール中のプログレスが表示されます。

 インストール後、Eclipseの再起動を求められますので、[Yes]をクリックして再起動してください。再起動が完了したら、インストールの完了です。

ADTの設定

 インストール後、ADTの設定を行います。まず、Eclipseのメニューの[Windows]から[Preferences]を選択します。

図10 [Preferences]を選択 図10 [Preferences]を選択

 すると、「Android」という項目が追加されています。[SDK Location]はAndroid SDKを展開したパスを指定します。

図11 「Android」という項目が追加されている 図11 「Android」という項目が追加されている

 そのほかの設定は、いまのところはデフォルトのままにしておいてください。

Androidでも、お約束の「Hello World!」

 開発環境が構築できたら、まずは最も単純なアプリを動作させるのがお約束です。いきなり複雑なアプリを動かそうとした場合、すんなり動けばいいんですが問題が発生した際に、環境に問題があるのかコードに問題があるのかの切り分けが難しくなるためです。

プロジェクトの作成

 Androidのプロジェクトは、ウィザードから選択して作成します。新しいプロジェクトを作成する際に[Android Project]を選択します。

図12 [Android Project]を選択 図12 [Android Project]を選択

 すると、図13のようなダイアログが現れると思います。入力する場所は4カ所です。以下表にまとめました。

図13 [New Adroid Project]ダイアログ 図13 [New Adroid Project]ダイアログ
項目 概要
[Project name] Eclipseのプロジェクト名。分かりやすい名前を付ければよい
[Package name] Javaのパッケージ名を指定。デフォルトパッケージは使用できないので、使用可能なパッケージ名を確保しなければならない
[Activity name] Activityを継承するクラス名を指定。Activityはアプリのライフサイクルを管理するクラスで、Androidアプリでは必ず実装しなければならない
[Application name] アプリケーションの名前。この名前でAndroidケータイに登録される
表 Android Projectの設定項目

 入力項目を設定したら[Finish]をクリックします。すると、プロジェクトが作成され、その中には最低限の実装がされたJavaソースも含まれています。

実行してみよう

 プロジェクトができたら、プロジェクトを選択して、下記のデバッグボタンをクリックします。デバッグの方法を問われるので、[Android Application]を選択して[OK]ボタンをクリックします。

図14 インストール完了!
図14 [Android Application]を選択して[OK] 図14 [Android Application]を選択して[OK]

 すると、Android SDKに含まれるエミュレータが起動します。しばらく待っていると、完全に起動してスクリーンロックが掛かった状態になります。Menuボタンをクリックしてスクリーンロックを解除します。

図15 スクリーンロックがかかった状態 図15 スクリーンロックがかかった状態

 ロック解除後、Eclipseからデバッグ実行したアプリが動作していることが確認できました。

図16 エミュレータで「Hello World!」 図16 エミュレータで「Hello World!」

賞金総額1000万ドルのコンテストも!

 今回は、Androidの概要とアプリの開発環境を整えましたが、いかがでしたでしょうか。Androidは、前述のようにAndroid Marketに配布する以外にも、賞金総額1000万ドルの「Android Developer Challenge」というコンテストを行っているので、興味を持った読者は参加してみてはいかがでしょうか。 参加に当たって本連載が参考になれば幸いです。

 今回も名前だけ出てきましたが、次回はAndroidアプリを作成するうえで必ずマスターしておかなければならないActivityについて詳しく解説します。


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