追加したサイトにチェックを入れ、[Install]ボタンをクリックします。
インストールの準備中のプログレスが表示されます。「ADT」「Android Editors」にチェックが入っている状態で[Finish]をクリックします。プラグインのインストール中のプログレスが表示されます。
インストール後、Eclipseの再起動を求められますので、[Yes]をクリックして再起動してください。再起動が完了したら、インストールの完了です。
インストール後、ADTの設定を行います。まず、Eclipseのメニューの[Windows]から[Preferences]を選択します。
すると、「Android」という項目が追加されています。[SDK Location]はAndroid SDKを展開したパスを指定します。
そのほかの設定は、いまのところはデフォルトのままにしておいてください。
開発環境が構築できたら、まずは最も単純なアプリを動作させるのがお約束です。いきなり複雑なアプリを動かそうとした場合、すんなり動けばいいんですが問題が発生した際に、環境に問題があるのかコードに問題があるのかの切り分けが難しくなるためです。
Androidのプロジェクトは、ウィザードから選択して作成します。新しいプロジェクトを作成する際に[Android Project]を選択します。
すると、図13のようなダイアログが現れると思います。入力する場所は4カ所です。以下表にまとめました。
項目 | 概要 |
---|---|
[Project name] | Eclipseのプロジェクト名。分かりやすい名前を付ければよい |
[Package name] | Javaのパッケージ名を指定。デフォルトパッケージは使用できないので、使用可能なパッケージ名を確保しなければならない |
[Activity name] | Activityを継承するクラス名を指定。Activityはアプリのライフサイクルを管理するクラスで、Androidアプリでは必ず実装しなければならない |
[Application name] | アプリケーションの名前。この名前でAndroidケータイに登録される |
表 Android Projectの設定項目 |
入力項目を設定したら[Finish]をクリックします。すると、プロジェクトが作成され、その中には最低限の実装がされたJavaソースも含まれています。
プロジェクトができたら、プロジェクトを選択して、下記のデバッグボタンをクリックします。デバッグの方法を問われるので、[Android Application]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
すると、Android SDKに含まれるエミュレータが起動します。しばらく待っていると、完全に起動してスクリーンロックが掛かった状態になります。Menuボタンをクリックしてスクリーンロックを解除します。
ロック解除後、Eclipseからデバッグ実行したアプリが動作していることが確認できました。
今回は、Androidの概要とアプリの開発環境を整えましたが、いかがでしたでしょうか。Androidは、前述のようにAndroid Marketに配布する以外にも、賞金総額1000万ドルの「Android Developer Challenge」というコンテストを行っているので、興味を持った読者は参加してみてはいかがでしょうか。 参加に当たって本連載が参考になれば幸いです。
今回も名前だけ出てきましたが、次回はAndroidアプリを作成するうえで必ずマスターしておかなければならないActivityについて詳しく解説します。
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