telemetry.cfgは、アプリケーションのルートに配置することによって定義した設定が有効になります。Flash Professional CCを使用する場合には、「AIR for (Android or iOS)設定」ダイアログの「一般」タブ → 「含めるファイル」の中にtelemetry.cfgを追加します(図4)。
Flash Builder 4.7を使用する場合には、「ActionScriptプロジェクト」または「 ActionScriptモバイルプロジェクト」内にあるsrcフォルダ直下にtelemetry.cfgを配置しておけば、自動的にアプリケーションにファイルを含ませることができます(図5)。
実際にモバイル上のアプリケーションをプロファイルする際、Scoutの「セッション情報」パネルの「Telemetry」を確認することによって、telemetry.cfgの設定内容が正しく反映されているかを確認できます(図6)。
なお、プロファイルを開始する前にScoutの「新規セッションの設定」セクションのチェックボックスの選択状態を決めておく必要があるので注意します(図7)。
対象アプリケーションのTelemetry設定、およびScoutの機能を全て有効にした際に利用できる機能を紹介します。
「フレームタイムライン」パネルで選択した範囲の関数をリストアップします。また、「上位アクティビティ」パネル、「アクティビティシーケンス」パネルに表示されている関数を選択することで、リストアップされている関数がフィルタリングされます(図8)。
「フレームタイムライン」パネルで選択した範囲で、アプリケーションのコストとなるメモリの「割り当て」と「割り当て解除」の対象となる関数とオブジェクトをリストアップします。また、「ガベージコレクションされたオブジェクトを表示/非表示」ボタンでガベージコレクション対象のオブジェクトを確認できます(図9)。
「メモリ割り当て」の使い方の詳細はAdobe Developer Connectionにて解説されています。
「DisplayList レンダリング」パネルは、詳細Telemetryを有効にしなくても使用できますが、有効にしたときのみ、「フレームタイムライン」パネルで選択した範囲のDisplayObjectの表示領域をカテゴライズして閲覧できます。カテゴリの種別は、
の4種類です(図10)。
「フレームタイムライン」パネルで選択した範囲のStage3Dの処理内容とビューを表示します。リストアップされるStage3Dの処理内容は時系列に表示され、マウスで選択することでその段階の処理状況がビューに表示されます(図11)。
「Stage3Dレンダリング」でリストアップされたStage3Dの処理内容の
のいずれかを選択した際に、選択した内容の頂点シェーダおよび断片シェーダのプログラムを編集可能な状態で表示します。編集したシェーダプログラムはScout上でアップロードすることが可能です(図12)。
皆さんも一度、Scoutをダウンロードして、使ってみてはいかがでしょうか。
一通りScoutの機能を紹介しましたが、Scoutを取得したがコンテンツが手元にない……といった人のために、Adobe Scoutファーストステップガイドでは、Telemetryを有効にしているコンテンツのリンクを紹介しているので、実際にアクセスしてScoutの全ての機能を試してみてください。
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