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MPEG2形式の動画を作成するには 北浦訓行 |
DVビデオなどからキャプチャしたAVIファイルをMPEG2形式に変換するには、MJPEG Toolsを使う。MJPEG Toolsは、ビデオレコーディングから映像のカット&ペースト、MPEGエンコードなど、ビデオ関連コマンドをパッケージングしたツール群だ。
MJPEG Toolsは、http://mjpeg.sourceforge.net/からダウンロードできる。原稿執筆時点の最新版はバージョン1.6.2だ。上記のWebサイトからmjpegtools-1.6.2.tar.gzをダウンロードしてインストールする(注)。
注:RPMファイルもダウンロード可能だが、依存性の問題で別のパッケージもインストールする必要がある。 |
Fedora Core 1の場合、インストール時にフルパッケージを選択していれば、以下のコマンドを実行するだけだ。
$ tar zxf mjpegtools-1.6.2.tar.gz |
Vine Linuxの場合、最低でもnasm(アセンブラ)をインストールする必要がある。nasmは、Vine PlusにRPMファイル(nasm-0.98.35-0vl1.i386.rpm)が用意されている。
# rpm -ihv nasm-0.98.35-0vl1.i386.rpm |
これでMJPEG Toolsをインストールできるようになる。
$ tar zxf mjpegtools-1.6.2.tar.gz |
Turbolinux 10 Desktopの場合も、Fedora Core 1と同様にtarボールを展開してコンパイルすればよい。だが、少なくとも原稿執筆時点では日本語環境でconfigureコマンドを実行するとプログラムが停止してしまうか、処理に長い時間がかかる。そこで、以下の手順でインストールする。
$ tar zxf mjpegtools-1.6.2.tar.gz |
インストールが完了したら、MPEG2のエンコードプログラムが実行できるようになる。タイプ2のDVファイル(注)をMPEG2に変換するには、以下のように行う。
$ lav2yuv capture001.avi | mpeg2enc -f 3 -o tmp01.m2v ←映像を切り出して圧縮 |
注: ・DVビデオをキャプチャするには(GUI編) ・DVビデオをキャプチャするには(Fedora Core 1編) ・DVビデオをキャプチャするには(Vine Linux編) を参照。 |
MJPEG Toolsは、映像と音声を別々に圧縮して結合する必要がある。しかし、MJPEG Toolsをインストールして、DVビデオをキャプチャするには(GUI編)で紹介したKinoのエクスポート機能を使えば、GUIでMPEG2形式へのエクスポートができる。その場合は特に面倒な設定は必要ないし、ボタンのクリックだけで変換が行える。
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