最後に、ECサイトなどで商品の画像にマウスオーバーすることで、商品の詳細をトランジションで表示するものを実装してみることにしよう。
上の状態が、以下のように変化するものだ。
[トランジションを編集]パネルでは、以下のように設定されている。
今回は、「CSSトランジション」機能にフォーカスしてDreamweaverの魅力を紹介したが、いかがだっただろうか。
「CSSトランジション」機能は、とてもシンプルなものだ。しかし、入り口で引っかかってしまいがちなところをきちんとフォローしてくれる設計になっているので、CSSの熟練者はもちろんだが、CSSに慣れていない人にもお勧めしたい。「どういう設定をすると、どういうコードになるのか」を覚えていくと、おのずとCSSへの理解が深まってくるだろう。
また筆者のように、さまざまなプロジェクトに参加していると、「最近ActionScriptばかり書いてたからCSS3とか忘れてしまったわ」といったことが起こる。そんな時、このパネルはリハビリに活躍してくれる。
Dreamweaverは、Web系制作ツールの中でも歴史があるものだ。そのため、さまざまな機能が搭載されていて、その全貌を知ることはなかなか難しい。
そしてCSS3も最近は環境がようやく追い付いてきた感じがあるが、複雑な表現は採用を見送っていた人もいることだろう。
「CSSトランジション」機能を利用すれば、予備知識はほとんど必要なく、コードを生成できる。まずは、パネルを利用してコードを生成し、トランジションに慣れていくというアプローチもお勧めしたい。
繰り返すが、今回作成したサンプルは筆者のGitHubからダウンロードできるようにした。簡単なサンプルなので、記事を読みながら作ってみることも可能だが、ソースコードを取りあえず見てみたい人は、GitHubから自由にダウンロードしてほしい。
次回もDreamweaverの隠された魅力を掘り起こしていこうと考えている。
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