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第1回おばかアプリ選手権はこうして行われたD89クリップ(7)(5/5 ページ)

3月6日にお台場の東京カルチャーカルチャーで「デザインハック・ミーティングVol.1 おばかアプリ選手権」が開催された。イベントの模様と披露されたおばかアプリをダイジェストで紹介する

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ゴミの数々を涙で見送る 「trash roll」

面白法人カヤックラボBM11
(ブッコミイレブン)チーム

「trash roll」

 面白法人カヤックの瀬尾浩二郎さん(Flashエンジニア)と林真由美さん(デザイナ)が披露したのは、デスクトップのごみ箱を空にする際に映画のエンドロールのようにファイルが表示される「trash roll」。

 このアプリを使えば、日常の中で流れ作業のように行っている「ゴミ箱を空にする」ことが、ひとつの大きなイベントになる。

「trash roll」用のごみ箱にファイルを捨てると、再生ボタンが表示される。別れた恋人との思い出ファイルの削除に最適
「trash roll」用のごみ箱にファイルを捨てると、再生ボタンが表示される。別れた恋人との思い出ファイルの削除に最適
再生ボタンをクリックすると、音楽(デモではピチカート・ファイヴの「悲しい歌」)とともに削除ファイル名がエンドロールのごとく流れていく
再生ボタンをクリックすると、音楽(デモではピチカート・ファイヴの「悲しい歌」)とともに削除ファイル名がエンドロールのごとく流れていく

 「もったいぶってファイルを削除するアプリ」だが、画像ファイルの場合はその画像が表示されるので、場合によってはこのエンドロール的演出にばっちりハマることもある。デモでは「ジャッキー・チェン」ファンのフォルダを捨てたところ、まさにジャッキー映画のエンドロールのように見えた。

「trash roll」のおばかポイント

 最初は「おっ!」という驚きとともに使ってみたくなるものの、実際は2、3回やってみたら(人に見せたら)十分かなという実用性の低さがおばか。

ハッカーズカフェ活動紹介

ハッカーズカフェ

 選手権へのエントリではないものの、マニアックなガジェット制作やプログラム開発でひそかに注目される集団「ハッカーズカフェ」が登場。電源と食料を求めて都内のカフェをさまようという日ごろの活動や、これまでに制作してきたガジェットの数々を紹介した。

最近何かと話題のAR(拡張現実)技術を使ったガジェット「拡張現実メガネ」を紹介。何げなくすごいことをしているのがハッカーズカフェ
最近何かと話題のAR(拡張現実)技術を使ったガジェット「拡張現実メガネ」を紹介。何げなくすごいことをしているのがハッカーズカフェ

 ハッカーズカフェは、開発者や非開発者に限らず、技術好きが緩く気軽に集まって活動する集団。単なるプログラムだけでなく、GPSやヘッドマウントディスプレイなどのガジェットを駆使して、仮想世界と現実世界を行ったり来たりしながら遊ぶデジタルネイティブぞろい。

 今回のおばかアプリにも、さまざまなセンサーやデバイスを用いた作品がいくつかあったが、「身体を使ったおばか表現」を目指すならハッカーズカフェの活動が参考になるかもしれない。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

選手権グランプリの結果発表選手権グランプリの結果発表

 イベントの最後には、来場者による優秀作品の投票が行われた。見事第1回選手権グランプリの栄冠に輝いたのは、大日本印刷チームの「メッセンジャー通」。

見事グランプリの栄冠に輝いた大日本印刷チームでDNPデジタルコムの吉川浩介さん(左)と武田明彦さん(右)。家入さんより小さな小さな獅子像が手渡された
見事グランプリの栄冠に輝いた大日本印刷チームでDNPデジタルコムの吉川浩介さん(左)と武田明彦さん(右)。家入さんより小さな小さな獅子像が手渡された

 そのほかの特別賞として、ペパボ賞が「trash roll」の面白法人カヤックラボBM11(ブッコミイレブン)チーム、カルカル賞が「絶対!ぬぎPON」のサイバーエージェントチームに授与された。

ペパボ賞のWANDSとT-BORANのCD(左下)と会場・カルカル賞の100円メダル(右下)
ペパボ賞のWANDSとT-BORANのCD(左下)と会場・カルカル賞の100円メダル(右下)

 時間がかなり押してしまったため、予定していた交流会の時間を設けることができなかったのは残念。直接「中の人々」に接することができるのが、こういったリアルイベントの妙味なので、次回はそのあたりをもう少しうまく運営されることを願う。

 なお、次回は7月4日(土)に開催予定。引き続きおばかアプリを募集しているので、何かひらめいた方はチャレンジしてみてはいかがだろうか。


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