海外Webサービスの使い方を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、本日は「Gitter(ギッター)」のチャット機能を解説します。
「GitHub(ギットハブ)」と連携して使えるチャットツール「Gitter」のトリセツ、今回はチャット機能の使い方を解説します。
Gitterはシンプルに「チャット機能」だけを追究したWebサービスです。どこをクリックすればよいのか悩むことなく、直感的に使えます。まさにGitterが掲げる「Talk smarter(会話をスマートに)」ですね!
※読み方や発音はユーザーによって異なるため、一つの参考としてください。
まず、チャットの種類から見ていきましょう。チャットは「パブリック」と「プライベート」の2種類があります。
組織名をクリックすると、「パブリックチャット」が表示されます。GitHubで同じ組織に所属し、かつGitterのアカウントを持っているユーザー全員が閲覧できます。
右上の歯車マークをクリックすると、さまざまな設定ができます。
メニューの内容を説明します。
GitHubで同じ組織に所属しているメンバーに、上の画面の中にある赤丸で囲んだURLを送ると、チャットに招待できます
連携とは「それぞれの開発ツールで登録している情報を、Gitterのチャット内に持ってこられる機能」です。例えばGitHubなら、issue(イシュー)の番号とチャットをリンクできます。
以下はカレンダー機能です。青くなっている部分が、以前チャットを交わした日。ここをクリックすると、目的のメッセージにジャンプします。
パブリックルームの右上に参加ユーザーのアイコンが表示されます。お目当てのユーザーアイコンをクリックして、「Chat Privately(個別にチャットする)」ボタンをクリックすると、プライベートチャットルームが作成されます。
ちなみに左の「Mention」ボタンをクリックすると、GitHubでおなじみの「@〜〜(ユーザー名)」がメッセージ入力欄に表示されます。グループチャットで特定のユーザーに話し掛けたい場合に便利です。
カスタムルームでは、同じ組織に属していないユーザーとのチャットができます。またリポジトリと直接連携したチャットルームも作成できます。
作成方法は以下の手順です。まず、左下の「Create a room(ルームを作成)」をクリックします。
次に、ルームのタイプを選びます。カスタムルームは、「チャンネル(ユーザーの個別追加、および制限が可能)」と、「リポジトリ(GitHubリポジトリにひも付いたルーム)」の2種類があるので、どちらか選択します。
さらに「パブリック(公開)」か「プライベート」かを選択し、「Create(作成)」をクリックします(パブリックルームの場合は、名前の設定が必要です)。
ルームが作成されました!
次に、チャット機能を説明します。基本的には文字を入力して送信するだけですが、知っていると便利な機能もいろいろあります。ちなみに、全てパブリック/プライベート共通の機能です。
入力モードには、「Enterキー」クリックですぐ送信できる「チャットモード」と、長めの文章作成時に便利な「作成(Compose)モード」があります。
「改行を入れようとして文章の途中で送信してしまった」「間違えて途中で送ってしまった」という経験はありませんか? そんなときに「作成モード」が活躍します。
作成モード時は、「ctrlキー」+「Enter」で送信します。
「GitHubの使い方:issue(イシュー)編」で紹介したマークダウンは、Gitterのチャットでも使えます。一味違ったチャットが楽しめそうですね!
入力欄右下のアイコンをクリックすると、マークダウンのヘルプが表示されます。
GitHubでコミュニケーションしていた内容を、そのままGitterに持ちこめます。
これは便利ですね。なお、プライベートリポジトリにひも付くイシューの場合は、権限の関係で内容が参照できないこともあるので注意が必要です。
誤って送信してしまったメッセージは、送信後4分以内であれば編集できます。Skypeやfacebookなどにもある機能ですね。
編集できるのはありがたいのですが、編集後にSkypeでは「鉛筆マークのアイコン」が、facebookでは「編集済の文字」が出てしまいます。個人的には「編集したことを表示する必要はないのでは?」と思いますが、Gitterはどうでしょうか?
カーソルを当てなければ編集したことは分からないので、見た目にはクリアかな???
さまざまなコミュニケーションサービスがありますが、Gitterは感覚的に使えるチャットとしての良さと、サービス連携で可能になる便利さを兼ね備えている良いWebサービスだと感じました。今はまだベータ版ですが、これからの進化が楽しみですね!
来月は、世界のプレゼンテーションファイルを共有できるサービス「SlideShare」を紹介します。
Nextremer 下岡聡子
Javaプログラマー、フリー翻訳者(英語・中国語)を経て、Nextremerにてインドでのグローバル受託開発システムのマネジメント、新規ビジネス企画担当。大学ではロシア語を専攻。
ITエンジニア向けの英語サービスも提供中。
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