海外Webサービスの使い方を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今月はオンライン講座プラットフォーム「Udacity(ユーダシティ)」を解説します。
今回はオンライン学習サービス特集に引き続き、最先端テクノロジについての講座を多数配信しているプラットフォーム「Udacity(ユーダシティ)」を紹介します。他では見つかりにくい専門テクノロジもカバーしているところがニクい、使えるWebサービスです。
※読み方や発音はユーザーによって異なるため、一つの参考としてください。
Udacityは、MOOC(Massive Open Online Courses:オンラインで簡単に講座を受講できるプラットフォーム)の一つで、Google、Facebook、Cloudera、NVIDIAなど、IT市場のリーダーとなる企業と共同開発した高品質な講座を多数配信しています。筆者が勤めるNextremerでも、NVIDAの「CUDA」という最新プログラミング技術を使った開発プロジェクトを行った際、UdacityのCUDA講座を研修に取り入れたことがあります。
コンピューター市場が急速に成長する中、Udacityのラインアップも負けてはいません。データサイエンス、Web開発、ソフトウェア工学、Android開発などの各分野、またジョージア工科大学共同開発のコンピューターサイエンス講座など、さまざまな講座があり、受講者の現在のスキルレベルに合わせた講座を選択できます。2014年1月には「Full course experience」というコーチング付きのサービス(有料)も始まりました。
スキルの心配は不要! 「技術未経験」「初級」「中級」「ベテラン」の4段階に分かれたコースが用意されています。
Udacityのトップページを下にスクロールすると、Udacityの特徴が次々に表示されます。その特徴を順に紹介します。
随所に出現する「Nanodegree(ナノ学位)」とは、「モバイルおよびWebコンピューティングの技術トレーニングを提供することで、求職者により需要の高い仕事に就く機会を与える」ことを目的として開発されたオンライン学位のこと。技術職を志す人々がチャンスをつかむための新しい学習方法といえそうです。
市場をリードする一流企業で経験を積んだエキスパートたちによる、高品質なオンライン講座を受講できます。
Udacityで教えている講師たちはみな一流のIT企業に勤務しており、世界市場および業界で必要とされる技術に対する深い知見があります。Udacityでは講義を聞く以外にも簡易プロジェクトにチャレンジできるため、技術をより習得しやすいのです。プロジェクトでは、エキスパートたちからの貴重なフィードバックも得られます。
他の学習サイトよりも格段に実践的な内容が取りそろえられており、「求職者が確実に職を手にできるスキルを提供する」というナノ学位の理念が伝わってきます。
実際にUdacityでコンピューター技術を学んで職を手にした人たちの体験談が紹介されています。この女性、Meganさんは研究職に就いていましたが、Udacityで「Pythonの基礎〜コンピュータサイエンス」を学習。それが転機となり、現在はソースラボの開発者として活躍されているそうです。
トップページ右上にある「Sign up」をクリックします。
すると「Sign Up(新規登録)」画面が表示されます。
「氏名」「Eメールアドレス」「パスワード」を入力し、「Sign Up」をクリックします。
3秒で登録完了! 登録が完了すると、トップページに遷移します。
「View Courses(コースを見る)」をクリックすると……。
ナノ学位とコースの一覧が表示されます。技術カテゴリとスキルレベル、またプログラムを開発した企業・大学などでも絞り込めます。
今回はUdacityの概要と登録方法をご紹介しました。次回(10日掲載)はオンライン講座に挑戦します。いつになっても人間の知的好奇心は尽きないもの……それをどのように満たしてくれるのか、今から胸が高鳴ります!
Nextremer 下岡聡子
Javaプログラマー、フリー翻訳者(英語・中国語)を経て、Nextremerにてインドでのグローバル受託開発システムのマネジメント、新規ビジネス企画担当。大学ではロシア語を専攻。
ITエンジニア向けの英語サービスも提供中。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.