海外Webサービスの使い方を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今月は「GitHub」と連携するチャットサービス「Gitter(ギッター)」を解説します。「素晴らし過ぎて脳みそがこんがらがっちゃう」って本当?
今月は、7月に紹介したWebホスティングサービス「GitHub(ギットハブ)」と連携して使えるチャットツール「Gitter」の使い方を解説します。
※読み方や発音はユーザーによって異なるため、一つの参考としてください。
ひと言でいうとMSN MessengerやSkypeのようにチャットができるツールです。簡単な会話や確認作業、複数の人を巻き込みたい場合にはチャットが便利ですよね。
次に、Gitterのfeature(特徴)を見ていきましょう。トップページ右上の「Feature」をクリックするか、下にスクロールしていくと、特徴の説明が現れます。
GitHubはもちろん、BitBucket、Heroku、Jenkins、Travis、Trello、Huboard、Sprintlyなど、さまざまな開発用ソフトウェアと統合して使えます。
LINEでおなじみのメッセージ既読機能、メッセージ送信後の編集機能、絵文字フルサポート、Lurk(待機)モード、IRCブリッジなどの機能が満載。GistsやYouTubeなどのコンテンツの自動埋め込みも可能。GitHub編でも解説済みの@メンション(「@ユーザー名」で特定のユーザーを指し示す)機能も使えます。また、メッセージ受信時のデスクトップ通知やチャット履歴のクラウド保存など、ベーシックな機能もガッチリとサポートしています。
Gitterは2014年8月現在、ブラウザー版とMac OS X版のアプリを利用できます。iPhoneとAndroid用アプリも開発中だとか。IRCクライアント(サーバーに接続してチャットを行う専用プログラム)経由でも使えるようです。
現在はベータ版のため、無料で使用できます。今後は、オープン(public)なチャットルームは引き続き無料、プライベートチャットは無料体験付きでの有料化が検討されているそうです。広告なしという点もうれしいですね。
Gitterへの登録は、トップページの最下部にある上記の緑のボタン、またはトップページの「Sign up with GitHub」をクリックします。GitHubリポジトリを持っているユーザーであれば、誰でも利用できます。
GitHubにログインしている状態であれば、下記のページに遷移します。そこで「Authorize application(アプリケーションを認証)」をクリックします。
すると、手持ちのGitHubアカウントが認証され、所属している組織やリポジトリ名が表示されます。
GitHubのアカウントを流用できるため、登録にかかる時間はわずか数秒。何も入力する必要はありません。会話したいユーザーを選択してすぐにチャットを始められます。便利ですね!
明日は、Gitterでのチャット方法やGitHubと連携する際の便利機能について解説します。
Nextremer 下岡聡子
Javaプログラマー、フリー翻訳者(英語・中国語)を経て、Nextremerにてインドでのグローバル受託開発システムのマネジメント、新規ビジネス企画担当。大学ではロシア語を専攻。
ITエンジニア向けの英語サービスも提供中。
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