エンジニアに大人気のQ&Aサービス「Stack Overflow」の使い方を「日本語で」分かりやすく説明するシリーズ、今回は質問と回答の方法です。
前回は技術系のQ&Aサイトとして世界的に有名な「Stack Overflow(スタックオーバーフロー)」の概要と、登録方法を紹介しました。今回は、サイトの肝である質問&回答の方法を解説します。
まず、ページ上部の「Question」をクリックして、質問ページを見てみましょう。「Question」ページには、世界中のユーザーから寄せられた質問が一覧で表示されています。
質問はステータスごとにタブ分けされています。
2番目の「featured」は、「バウンティー(bounty)」と呼ばれる特典が付与された質問です。規定時間内に質問への回答や編集などを行ってくれたユーザーには、「評価(reputation)」スコアが与えられます。「自分の質問があまり脚光を浴びていない……」などのときに質問者が使います。
「さっそく質問をしてみたい!」という方は、ページ右上の「Ask Question」をクリックしましょう。
すると「How to ask(質問の仕方)」というページに遷移します。
見出しの表現をポイント解説しましょう。
和訳「先に検索とリサーチを」
質問する前に、サイト内で同じような質問がなされていないか(そして、すでに回答が得られていないか)をチェックしましょう。また自分でリサーチを行い、それでも行き詰った場合のみ質問しましょう。
和訳「トピックに合った質問をしよう」
スタックオーバーフローでは奨励する質問の領域が定められているため、それに合った質問をすることが重要です。特に「回答」ではなく「意見」を求めるような質問はご法度です。
和訳「あいまいな質問をしない」
現象が発生した背景や状況を詳細に明記して、質問しましょう。回答者が状況を把握できなければ、回答は得られません。
和訳「他ユーザーにも役立つ質問にしよう」
1つの質問が多くのユーザーに利益をもたらすことができればベストです。「他の人も絶対これが知りたいはず!」という質問ができれば、サイト内での評価も自然とアップすること間違いなし!
和訳「寛大な心を維持しよう」
質問をしても、望んだ回答が得られないことはあります。そんなときに怒り狂うことだけは避けてくださいね。
これらの心得を頭にたたき込んだら、サイト下部にある「質問の際はこれらに注意します」チェックボックスにチェックをして、右の「Proceed(続行)」をクリックします。
質問入力ページに遷移するので、「タイトル」「質問内容」「タグ(Java、C++など)」を入力し、「Post Your Question(質問を投稿する)」をクリックすると完成です。もちろんリンクや画像、コードの一部も埋め込めます。
投稿した質問は、トップページの新着リストに表示されます。ドキドキしながら回答を待つのも楽しいですね。
「これは、答えられる!」と思った質問があれば、回答を書き込めます。回答するには「質問のタイトル」をクリックして詳細ページへ飛びます。
質問の詳細が表示されます。
回答を入力して「Post Your Answer(回答を投稿する)」をクリック。
質問や回答を検索して眺めるだけでも知識が身に付きますが、せっかくなので質問や回答を通して、世界中のプログラマーと交流してみるのがお勧めです。
次回は知っているともっと楽しくなる、スタックオーバーフローの評価システムを紹介します。
Nextremer
下岡聡子●Javaプログラマー、フリー翻訳者(英語・中国語)を経て、Nextremerにてインドでのグローバル受託開発システムのマネジメント、新規ビジネス企画担当。大学ではロシア語を専攻。
ITエンジニア向けの英語サービスも提供中。
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