コンテナーの状態確認、停止、削除は、次のPowerShellコマンドレットで実行できます。
操作 | PowerShellコマンドレット |
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コンテナーの状態を確認する | Get-Container |
コンテナーを停止する | Stop-Container -Name "コンテナー名" |
コンテナーを削除する | Remove-Container -Name "コンテナー名" |
コンテナーを削除すると、そのコンテナーに関連するファイルが「C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\Containers」フォルダーからクリーンアップされます(画面6)。
なお、次回以降に説明しますがDockerコマンドを使用してWindows Serverコンテナーを作成すると、別のパス(C:\ProgramData\docker\windowsfilter)に差分のVHDXファイルとレジストリファイルが格納されます。
以下の図1は、筆者がWindows Serverコンテナーを数日間評価した上で、Windows Serverコンテナーのアーキテクチャを筆者なりに想像した図になります(正式なアーキテクチャ図が公開されていないので)。
コンテナーは、コンテナーホストのWindows Serverカーネルを共有しているため、素早く開始できます。また、コンテナーのストレージは、ベースOSイメージとコンテナーごとの差分を保持するVHDXファイルをマージしたものになります。コンテナーのネットワーク機能については、次回に詳しく説明します。
コンテナーの格納先パス、VHDX、仮想スイッチなど、Windows ServerコンテナーにはHyper-Vのテクノロジが随所に利用されていますが、Hyper-Vのハイパーバイザーが動いているわけではありません。その証拠に、今回はコンテナーホストをWindows 10のクライアントHyper-V上で動かしてみました。
現状、Hyper-V仮想マシンでは、Hyper-Vハイパーバイザーを動かす(Hyper-Vの入れ子状態)ことはできません。Hyper-Vコンテナーが登場すれば、“Hyper-Vの入れ子”が可能になるようですが、実際に出てきてみないと何ともいえないのです。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Hyper-V(Oct 2008 - Sep 2015)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手がける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。
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