2017年はHadoopやNoSQLなど新しいデータベースの発展がめざましい年でしたが、その一方でデータベースの本流ともいえるRDBも進化を遂げています。SQL Server、Oracle Database、IBM Db2の技術発展と方向性について興味深いポイントを見ていきましょう。
今月は、Google Cloud PlatformのCloud SpannerとFacebookのMyRocksに着目します。どちらも元は、大規模な自社業務のために開発され、本番運用されています。そして、使おうと思えば私たちも使えるように開放されています。スケールの大きな処理のために独自開発されたデータベースには、どのような工夫が盛り込まれているのでしょうか。
オープンソースソフトウェア(OSS)データベースも「進化の早さ」を眺めているだけでは乗り遅れてしまいます。ここでは、2017年前半に登場したデータプラットフォーム製品と、2017年後半以降に新バージョンが登場しそうな製品を併せてチェックします。
データベースというとIT業界では「枯れた」技術。しかし2017年はクラウドで「新顔」が続き、存在感を示しています。中でもGoogleのクラウドサービス Google Cloud Platformで提供される「Cloud Spanner」が2017年2月にリリース、Microsoft Azure上でも「Cosmos DB」がリリースされ、大きく注目されました。
企業活動をはじめ、あらゆる社会活動で生成される「データ」。このデータをうまく活用できない企業は「この先、生き残れない」などと言われますが、2017年はこの動きがますます加速しています。今回は夏休み特別編として、2017年上半期のデータベースクラスタの話題を振り返ります。
単に「NoSQL」といっても、キーバリュー型やグラフ型などデータモデルは多種多様です。さらに最近では複数のデータモデルに対応した「マルチモデル」のNoSQLデータベースが登場してきました。今回はこのトレンドに沿って登場した2つのNoSQLデータベースを比較します。
今、データ基盤のクラウド移行を計画する企業の需要が急速に高まっています。しかし「では、クラウド化せよ」と言われても、そう簡単にできるものではありません。オンプレミスとの違いだけでなく、業界、業種、システム規模、用途などによって選ぶべき選択肢が無数に存在するからです。そこで今回は、クラウドデータベースの二大サービスであるAWSとオラクルが示す戦略を比べてみます。
商用データベースから、OSSデータベース「MySQL」か「PostgreSQL」に切り替える企業が増えています。「MySQL」か「PostgreSQL」のどちらがよいのか。両者はエコシステムの観点でうまくバランスが取れているようです。今回はあらためて、両者の違いとそのエコシステムを支えているパートナー企業を確認しましょう。
データベースの最新事情を追う連載「Database Watch」から、2016年の動向を振り返りながら、技術者に向けた「2017年にチェックしておくべきトレンド」を先読みします。
今後のビジネスに直結するとされる「データ分析」の重要性が叫ばれ、技術も手法も急速に進化してきています。今回は、あらためてデータ分析とデータベースの関連性を整理し、データサイエンティストと呼ばれるスペシャリストがデータ分析で何を重視してるのか、実際の製品を通じて考えます。
オープンソースデータベースの両雄、MySQLとPostgreSQLはどちらも近々大きく変化を遂げそうです。まだ公式発表前ですが、現在入手できる情報から「来たるべき進化」を考えます。
ITの高度化に伴い、今、データ量が爆発的に増大しています。そのデータは、必ずしもデータベースに送られるわけではありません。今回は、IoTやセキュリティ対策の需要増を背景に、大量のログやセンサーデータがどのように扱われるか、最近の気になる動きを確認します。
「IBM DB2」最新版のリリースと前後し、最近、IBMの主眼がデータベース製品から「データそのもの」に軸足を移してきている。今回はこの重要な“変化”に目を向けて、その動きや狙いを確認する。
企業活動において重要なのは何か。セキュリティ対策において「データベースの保護が見落とされがち」と、オラクルは警鐘を鳴らしている。データベースセキュリティの“考え方”をキーパーソンに確認する。
パブリックプレビューが公開されているマイクロソフトのRDB次期版「SQL Server 2016」。特徴の1つとするセキュリティ対策機能のポイントと目指すところをキーパーソンに聞いた。
先日、日本Hadoopユーザー会主催のイベントが開催されました。データベースと関係性が深いデータ分散処理プラットフォームである「Hadoop」と「Spark」の最近事情に迫ります。
2015年10月、新バージョンとなるMySQL 5.7 正式版がリリースされました。オプティマイザーのリファクタリングによる性能強化、NoSQL機能強化となるネイティブJSON対応が目立つ特徴です。
Webの世界で人気の高いオープンソースRDB「MySQL」は、振り返ると買収や分岐など、運命に翻弄されてきましたが、中には正しくない話も出回っているようです。あの話は、本当ですか?
クラウド、IoT、ビッグデータ、あるいは機械学習やAIなど、これまで“ITバズワード”だった技術が、急速に実需として具体化しています。その“データ”はどこに蓄積されるのか。そう、データベースです。データベースの最新事情を追う連載「Database Watch」から、2015年の動向を振り返り、「次に“来る”DBトレンド」を先読みします。
RDBでデータを操作する言語が「SQL」です。その仕様は国際標準となっており、RDBの普及を強く支えています。今でも進化を続け、次期版の標準となる予定の「SQL2016」はどうなるのか。“ドクターSQL”こと日本データベース学会副会長の土田正士氏に話を聞きました。
データベースというソフトウエア技術を追いかける本連載で「SPARC」について言及する日が来るとは思いませんでした。今回はオラクルのデータベース性能を強化するためのチップに実装された技術「Software in Silicon」を深追いします。
米オラクルのラリー・エリソンCTOが、同社の年次イベントで今後のクラウド事業の行方を確約する「Oracle Cloud、6つの設計目標」を掲げました。同時に発表された基幹製品「Oracle Database 12c」の次期バージョンのポイントと共に、そこにどんな狙いがあるかを振り返ります。
近年、話題に上ることが増えたIBM「Watson」。その機能の進化は四半期で約1年に相当する勢いで「ドッグイヤー」ならぬ「ワトソンイヤー」とも呼ばれています。多様な分野への適用が急速に進んでいますが、実はBluemixでその機能に触れることができるのです。
「あれ? 遅いぞ」――データベースの性能で問題が生じたとき、原因を追求すると予想外の問題にたどり着くことがあります。今回は、データベース側が「良かれ」と思って提供する機能が思わぬ問題を生じさせたケースの話題を聞いてきました。
サービス名称や料金体系、利用方法や管理レベルなどが複雑に見える「Oracle Cloud」。今回は、データベースに携わるITエンジニアなら理解しておきたい「Oracle Cloud Platform」の中の「データ管理」サービスを整理します。
新しいIT環境のトレンドと既存の技術はどう共存できるでしょうか? 多くのITベンダーが両者の連携や統合を模索する中、日本オラクルもクラウドプラットフォームを軸に既存システムの“現代化”支援を打ち出しました。
関係性を表現するのが得意なNoSQL「グラフデータベース」。通常のリレーショナルデータベースでは複雑になるデータモデルを扱える理由と適用領域などを「Neo4j」を題材に紹介します。
北米トヨタ販売子会社での採用事例の発表などもあり、日本国内でも注目を集めつつある「Apache Spark」。具体的にはどんな特徴があって、何ができるのだろうか。Sparkへの大規模投資を発表したIBM(日本IBM)を取材した。
商用DBからPostgreSQLへの移行ノウハウを「普段は競合」に所属するITエンジニアらが合同で検証した成果は? 9.4での性能評価資料の他、移行プロセス検証なども。
2015年6月に開催されたイベント「DB tech showcase」の講演の中から、2016年にも正式版がリリースされる次期SQL Serverの目玉機能をウオッチ。
「DBaaS(ディービーアース、Database as a Service)」実現に向けて、オラクルはどのような移行プロセスを考えているのだろうか。段階的移行の三つのステップとそれを支援する環境をどこまで用意しているのかを、米オラクルの担当者に取材した。
SAPもクラウドプラットフォーム展開を本格化。日本国内でのデータセンター開設はいつになる? イベント「SAP Tech JAM」で、動向をウオッチした。
「クラウドナンバーワンカンパニー」を目指すオラクルが、日本国内にデータセンターを開設することが明らかになるなど、話題が多かった「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」をウオッチ。「ORACLE MASTER」の資格取得者にもPaaSスキルが問われる時代になったようです。
今月は「Cassandra Summit Tokyo 2015」から、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)を支えるデータベースとして活躍する「Cassandra」のいまを取材してきました。
今月はオープンソース化戦略をさらに進めた「Pivotal」と、「Oracle Exadata X5」の進化したポイントをウオッチします。
ビッグデータ解析基盤製品群「HAVEn」の一製品に位置付けられる「HP Vertica」、SAP HANAをデータ基盤と位置付けて生まれ変わった「SAP Business Suite」をウオッチする。
学習し、判断する人工知能「Watson」。これを動かすために使われるデータベース関連技術をウォッチする。MongoDB対抗も可能な実装を盛り込んだPostgreSQL 9.4と今後の動向も追った。
ハードコアな負荷テストツールを公開したことでも知られる「Netflix」が採用するデータベースとは? インメモリDB「SAP HANA」のマルチテナント対応についても紹介。
Amazon RDSに新たに加わったAurora。MySQL互換をうたうハイパフォーマンスのデータベースサービスを取材した。
米国サンフランシスコで開催した「Oracle OpenWorld」からほぼ1カ月。日本へのフィードバックとして恒例になっている「Oracle Days Tokyo」が開催されました。オラクルの技術的なハイライトの他、「Zero Data Loss Recovery Appliance」の仕組みを見ていきます。
データベースサービスを提供しているCloudantと、オラクルの高速クエリ技術をHadoopに応用し多様なデータを統合的かつシンプルにアクセスできるようにしたOracle Big Data SQLを紹介します。
PaaSの世界のデータベースはどうなっている? ビッグデータ対応インフラの実装として、本気を出し始めたHadoop環境の弱点を補う仕組みもウォッチした。
ついに、Oracle Database In-Memoryが日本国内でも提供スタート。Amazon Kinesisは東京リージョンが選択できるようになった。ぞれぞれをウォッチした。
Microsoft Azureで利用できるサービスの一つ「SQLデータベース」。Azure上でSQL Serverインスタンスを利用する場合と比較して、性能・料金体系はどう違う? SQL on Hadoopを実現するPivotal HDのHAWQとは?
データ分析の大半は時系列データが対象。ならば、データの持ち方や処理の方法、使い方にひと工夫を。今回は工夫をした2製品をウォッチ。
DWHで多数の実績を持つNetezzaのコアを受け次ぐPureData for Analytics。周辺ツールとの連携を含めて取材した。
Microsoft SQL Server 2014が間もなく登場! インメモリエンジン搭載、BI機能の強化、Microsoft Azure連携の強化と、盛りだくさんです。今月は、DB設計のありがたいお言葉も紹介します。
エンタープライズを指向するOracle NoSQL、マルチデバイスでのデータハンドリングのための環境を整備するCouchbase、適用用途は異なるものの、IoT時代を見据えた開発を進める2つの非RDBをウォッチした。
エレクトロニクス業界の巨人「GE」がPivotal出資の真意をあらためて語った。MongoやGroongaの情報も。
今月は専用機「NonStopサーバー」の仕掛けと、Facebookの中でのMySQL 5.6への対応状況、使い方をウォッチします。
今月はOracleが掲げるDBaaSとExadataのインメモリデータベース技術、加えてMySQLのラボにて開発中の新機能について紹介します。
今月はNECのスケールアウト型データベース「InfoFrame Relational Store」とMySQLのForkとして注目を浴びているSkySQLのMariaDBについてレポートします。
OSSの精神でノウハウ共有なんて、可能? そんな不安から始まったPGEC。現在の状況を聞いた。
米国で人気のスキルになっているMongoDB。日本MongoDBユーザー会のイベントでその一端を垣間見た。
国内での法人設立も間近と噂されるPivotal。一足先に今後の製品展開をウォッチした。SAP HANAやOracle Database 12cなども。
「SQL Server 2014」が正式アナウンスに。高速化の仕掛けを取材。「AWS Summit Tokyo 2013」のセッションからはAmazon Redshiftの先行評価の情報を紹介する。
OSSながら、堅牢性やスケーラビリティの面からエンタープライズ用途でも採用されることの多いPostgreSQL。大規模運用のための指針や移行のノウハウを公開する動きが活発化しています。今回はPGECの活動成果をウォッチ!
今回はデータプラットフォームについて、直近で製品発表のあった2社のトレンドをウォッチ。いずれも“データ”の扱い方について、新しいメッセージを示すものとなりました。
2013年2月にリリースされたMySQL 5.6。主要機能や採用事例などを「Oracle MySQL Tech Tour Tokyo」でウォッチしてきた。
いろいろ出てきたPureSystems製品群のうち、PureDataラインアップの特徴を整理しよう。後半はSQL標準策定の動向を識者に突撃取材。
2012年末に発表されたAmazon Redshift。ついにデータウェアハウスも格安のWebサービスの1つとして選択できるようになった。今月はRedshiftをウォッチ!
エンタープライズ環境でPostgreSQLはどれくらいのパフォーマンスを出せる? 来春発表される成果報告を前に、検証の中間報告をレポートする。
最近注目を集める列指向データベースを標榜するVectorwiseとは? Oracle 12cが目指すプラガブルなデータベースにはどんな利点がある? 注目情報をまとめてウォッチ!
The Microsoft Conference 2012のDB関連セッションや、database.comサービスの勘所をウォッチ!
今月は商用からオープンソースまで幅広くデータベース製品を取り扱っているアシストの取り組みと、9月10日にリリースされたPostgreSQL 9.2についてお伝えします。
今月は2つのユーザーコミュニティを紹介します。DB2のClubDB2ではデータベースの達人が「ダメな設計」を解説し、JPOUGは初の大規模イベントを開催してパネルディスカッションやライトニングトークで盛り上がりました。
今月は、韓国企業が開発した「Oracle互換」をうたったRDBが日本で発売され、その互換性が検証されたことや、SQL Server 7がなぜノンプリエンプティブになったのか、PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアムの発足記念セミナーなどについて紹介します。