本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開しています。
さて、2011年11月の新着コラム「月間アクセスランキング」を紹介しましょう。
エンジニアのシニアは40代から始まる
11月のエンジニアライフ、1位は篠原博氏のコラム『シニア予備軍への警鐘』でした。
ITエンジニアのシニア世代が、悲惨だ!
世間一般に、シニア世代とは、何歳だろうか?
スポーツ界などを、別にすれば60代が普通だろう。
ITエンジニアの場合は、40代からである。
IT業界では、「40代になると途端に仕事が少なくなる。働き盛りの40〜50代に仕事が少なくなるような職種では、良き後継者は育たない」と篠原氏は問題提起します。
なぜこのようなことが起こるのか。1つはイノベーションの「方向」が変わったこと、もう1つは「求人覧」にあるといいます。求人覧では「39歳以下」と年齢を区切った募集が少なくありません。しかし、専門的技能を生かして仕事をするエンジニアにとって、「何ができるのか」ではなく年齢で合否が決まるのは不合理です。一方で、エンジニア自身にも問題があると、篠原氏は指摘します。
篠原氏は、すべてのシニア予備軍へ、エールと警鐘を送っています。30代〜40代のエンジニアにはぜひ一読いただきたいコラムです。
ベテランプログラマの言語習得術
2位は、20年超のプログラマキャリアを持つひでみ氏による「我流言語習得術、あえて名付けるのなら、読書駆動習得術」がランクインしました。
「かなり迂遠なやり方なので、取りあえずコード書きたいという方には不向き」とひでみ氏が前置きしていますが、その方法をかいつまんでご紹介します。
- 「分厚く、言語仕様を網羅した本」を1冊だけ選ぶを1冊だけ選ぶ
- 1ページ目から行儀よく読む。飛ばしたり、考え込んだりせず、さらっと読むのがポイント
- 嫁言語(例:C++)のことを考えない。今、アタックしている子が世界で一番の美人!」くらいの気持ちで読む。
- 最後まで読み通す。言語の思想らしきものが見えてくる
- 全体像がおぼろげにつかめたら、「この文法は面白い」と興味が持てるところをかいつまんで読み直す
- ひととおり納得したら、全体をもう一度、読み直す
- 自分の中でのイメージが固まってきたところで、Webで情報を検索する。ここまでは、一切Webの情報に触れず、あくまで1冊の本の中で完結することがポイント
- 「この言語でコードを書きたい!」というわくわく度が高まってきたら、手を動かす
いかがでしょうか? ひでみ氏はこの方法で、それぞれ3日ほどで1ダース以上もの言語をマスターしてきたそうです。
文法を覚えてひたすら手で覚えるという方法もありですが、このように「言語の思想」――言語設計者が何を理想としているのか、何を美しいと感じているのか、何を不要だと思っているのかを知りながらプログラミング言語を覚えるのもいいかもしれません。
ちなみに弱点は「最初の1冊を選び間違うと悲惨になること」だそうです。確かに……。
11月の新規コラムニスト
11月は、『20代で身に付けるべき8つのスキル』の國本智明氏がデビューしました。
名前 | コラムタイトル | コラム内容 |
---|---|---|
國本智明 | 20代で身に付けるべき8つのスキル | 大学卒業後、バーテンダーを経てIT業界へ。現在はインテリジェンス ビジネスソリューションズにて、PMとして数多くのプロジェクトに携わる。 |
國本氏は、元バーテンダーという異色の経歴の持ち主です。今は、インテリジェンス ビジネスソリューションズでプロジェクトマネージャをしています。
「30代エンジニアには、ビジネススキルがマスト」と、國本氏は第1回のコラムで語っています。「どのプロジェクトでも重宝される人」になるには、ビジネススキルがベースになるそうです。ビジネススキルに興味があるエンジニアは、要チェックの新連載です。
11月の投稿コラムは全部で55本。エンジニアライフでは、独自のRSSを配信しています。コラムニスト一覧から、気になるコラムを探してみるのもよいでしょう。「話題のコラムをチェックしたい」「気になる話題をまとめて読みたい」という方は、エンジニアライフの歩き方をご覧ください。
エンジニアライフではコラムニストを募集しています。募集対象者は下記の通りです。
- ITエンジニア(元でも可)
- ITが好きで、将来はIT業界に就職しようと考えている学生
- ITエンジニアの採用や教育に関わっている人事・教育担当者
われこそはと思う方は、コラムニスト募集ページからご応募ください。あなたの、コラムニストとしてのご参加をお待ちしています。
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