本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開しています。
「月刊エンジニアライフ」では、前月のエンジニアライフを振り返ります。さっそく、2011年4月の新着コラム「月間アクセスランキング」を紹介しましょう。
4月のエンジニアライフ、1位はリーディング・エッジ社のエンジニアが執筆する「なぜ国産Android製品は最新バージョンではないのか?」でした。日々、Androidアプリの開発を行っているエンジニアが、「日本で、最新バージョンのOSを採用しているAndroid端末はほとんどない」理由について考察しています。
大きな要因の1つとして考えられるのが、日本特有の「バグは0」という風習です。日本の開発現場では、とにかくバグをつぶしてからリリースを行います。高い品質は世界に誇るべきものですが、一方で「リリースが遅くなる」というデメリットがあると、執筆者の山本氏は指摘しています。
致命的なバグは修正すべきですが、ユーザーがほとんど気付かないレベルのバグが多いのも事実。山本氏は、日本のIT企業は「海外企業がなぜここまで早く出荷できるか」を研究すべきではないかと提案しています。
3位には、野口おおすけ氏による「ぼくと契約して新入社員になってよ!」がランクインしました。一見うさんくさいタイトルですが、新入社員への親身なアドバイスとメッセージが、本コラムには込められています。
新入社員の時はプログラミングのことなど何も分からず、ひたすら勉強したと、野口氏は語ります。勉強=インプットと同じぐらい重要なのが「調べたことをアウトプットする」こと。「自分の分かることや分かったこと、分からないこと全部をアウトプットすればいい。そうすれば、自然とそのジャンルに興味を持つ人々が集まってくる」と、野口氏はアドバイスしています。
そして、もう1つ大事なこと、それは「エンジニアっていいな」という気持ちを忘れないことです。
新入社員エンジニア、新入社員を迎える先輩エンジニアは、新卒準備カレンダーと合わせてぜひご一読ください。
4月には、@ITの編集記者 西村賢氏による『Rails Hub情報局』のコラムが数多くランクインしました。
4位の「JavaScriptは初心者向けではなく“ハッカー言語”」で、西村氏は「Javascriptは自由度が高すぎて、初心者が使う言語にしては難しいのでは」と述べています。
先日、日本Rubyの会会長の高橋征義さんと雑談しているとき、以下の指摘に妙に納得しました。
「私の中ではハッカー言語という分類があって、PerlやLisp、JavaScriptはハッカー向けの言語だと思うんですよね」
その心は、これらの言語は多数のプログラミングのパラダイムをサポートしていて、自分が何がしたくて、どれを使えばよいか分かっている人には柔軟で良いのだけれども、初心者が使う言語としては自由度が高すぎて難しいのではないか、ということです。
では、初心者にはどんな言語がいいのか? ここで西村氏は「オブジェクト指向のパラダイムで世界観が統一されているRubyは、スッキリと分かりやすいので、実は初心者に向いているのでは」と提案しています。
読み物コラムとしては、『気分はどうしようもなくSE』の「カイシャの怪談」シリーズが人気を集めました。
思わず「ああ、いるいる、いるよこういう人……」と言いたくなるような妖怪たちをたくさん紹介しています。「オレオレ餓鬼」や「ネバー・エンディング・ライター」、「極東の大妖怪」など、さまざまな「IT業界の百鬼夜行」が楽しめるシリーズです。
4月に投稿されたコラムは全部で77本。エンジニアライフでは、独自のRSSを配信しています。コラムニスト一覧から、気になるコラムを探してみるのもよいでしょう。「話題のコラムをチェックしたい」「気になる話題をまとめて読みたい」という方は、エンジニアライフの歩き方をご覧ください。
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