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Part.2 ランキングで振り返る2000年の@IT5月22日のオープン以来、数多くのコンテンツを配信してきた、@ITですが、ここで、これまでの記事の総合アクセスランキングを発表します。 各担当者のコメント: やはりWindows強し、ですね。読者の多くも毎日Windowsと向き合っているでしょうから、Windowsの実用的な記事が人気を集めているのは納得できます。JavaとTCP/IP関連の記事がランクインしているのも、現在のITにおけるこれらの情報ニーズの高まりを示しているようです。来年はきっと、こうしたJavaやTCP/IP、そしてXMLやLinuxなど、数多くの話題がランキングをにぎわすのではないでしょうか。 (編集局 新野淳一) 全体的には、TIPSや〜入門連載のような、簡単に読めて、情報としての蓄積性の高いノウハウ系モノ(含む用語解説)などに引きが強いのは、やはりこういうのをきちんと体系的にまとめたものが(というほど、まだ@IT全体でまとまってないが)、インターネット上に存在しないからか。ヒット数稼ぐには、この方面を強化するのがてっとり早いのかも。 でもこれは、現在は企画モノの記事が少ないから、単にランキングに出ていないだけかもしれない。個人的には、@IT全体で、もう少し記事や方向性に統一感が出るような、企画を増やす必要があるのかもしれないと思ってます。たとえば同じようなテーマを選んで、対決 Win2k 対 Linux とか(ぜったいwin2k負けそうですけど ^^;;)、1つのテーマの各部分を各フォーラム(の技術で)分担して担当するとか……。とりあえずは、fwin2kとfpcの共同で、ネットワーク環境の構築モノ記事をやるとかやらないとかいう話があったような、なかったような(ねぇ >DAの方々)。 (デジタルアドバンテージ 打越浩幸) Windows 2000のTIPSに人気が集まりましたね。PCやサーバのプラットフォームとして 多くのユーザーに使われていることはもちろん、役立つ知識を短く読める点がよかっ たのではないでしょうか。仕事の合間にサイトを見ていただいている読者も多いと思 うので、TIPSも1つの解ですが、早く内容を吸収できる記事づくりを工夫していくべ きかなと思います。 (寄稿編集者 宮下知起) 「最新!IT業界データ集&ニュース集」は総合ランキングで、コンテンツとしてはなんと「2位」なんですね。驚きです。実は、ある初対面の方に「@ITってご存知ですか?」と話を切り出したところ、「データ集ってありますよね?なかなかデータがまとめてみられるサイトとかってないので、あのページはよく利用させてもらってます。重宝してますよ」というありがたいお声をいただいたことがあります。でも、まさか総合ランクでここまで上位にランクインしてくるとは予想もしていなかったですね。コンテンツとしては、地味な部類だと思ってましたし。でも、毎週水曜日の地道な更新が実り、データ収集ページとして読者の方に浸透したという表れなのでしょう。今後は集積したデータを分類し、活用していただけるようなページ構成にしようと現在奮闘中です。これからもぜひ利用していただきたいコンテンツですね。 それから、11位にランクインしている「ケーブル&コネクタ図鑑」についても、「実際にPC周辺機器を調達にいく時、プリントアウトしてもっていくのに便利」という感想をいただいたこともあります。読み物系以外の企画モノについていえるのは、読者の方に喜んでいただくためのキーワードは「一覧できて便利」ということでしょうか。 (編集局 荒木直子) Windows MEの記事は、外部からのリンクのたまものですね。Tips系が上位を占めているのを見ていると、Win2kフォーラムの強さがよくわかります。あ、Java入門も8位に入っていますね! あと、「IT業界データ&ニュース集」はちょっとずるかったかな? URLが毎回変わらないし(笑) (編集局 鈴木淳也) 他の人も触れてると思うけど、う〜ん、やっぱりWindows Meネタがトップなのね。MS自ら「初心者のゲーム用」と言い切ったMeに注目が集まるのはちと残念だけど、それがニーズなら致しかたあるまい。個人的には、9xカーネルOSなんて絶対使いたくないけど。 また、ランキング上位の大半がWindows 2000 TIPSに占められているのを見ると、やはりWindows系は強いなぁと再認識させられる。ただ、これが市場ニーズなのか、他のフォーラムの努力が足りないだけなのかは微妙なところ。Linux Squareの担当者としては、まず読者のニーズに応えられる記事を提供できたのかどうか、それを再検討するところから始めたい。 Windows以外で目に付くのは、「詳説TCP/IPプロトコル」や「XMLを学ぼう」など、基礎技術解説系の記事が上位ランキングにいること。話題性を追いかけた派手な記事もいいけど、地味だけどしっかり地固めするような記事こそ重要ということか。 私が担当するLinux Squareでランクインしているのは……というと、「LinuxとWindowsを共存させる」ではないか。コレって、編集局長の新野に依頼されて、フリーライター時代の私が書いた記事じゃないか。まさか、こんなに読まれることになるとは思わなんだ。少しはお役に立てたのだろうか? それ以外は……特に感想はないなぁ。@ITとの付き合いはサイトオープン時からあったけど、入社してLinux Squareを新野から引き継いだのは10月下旬からなので、それ以前については別に感慨もないしねぇ。 (編集局 中澤 勇) フォーラム担当者のコメント: Windows 2000 Insiderは、1999年11月から、検索サイトであるインフォシークのチャンネルの1つとして開始され、@ITがスタートしたは5月22日にインフォシークから引越しました。つまり他のフォーラムと比較すると、約半年前にスタートしていたわけです。このためコンテンツの量や、インフォシーク時代からのトラフィックという点でスタート時から優位に立っていました。Windows 2000 Insiderの記事が数多くランクインしているのはこのためです。 Windows 2000の専門サイトでありながら、Windows Me関連の記事が上位に位置しているのは皮肉ですね。個人的には、特殊なデバイスやソフトウェアは使わないので、Windows 2000以外の選択はもはや考えられなくなっているのですが、世の中一般からみると、このような考えを持った人はまだまだ少ないのかもしれません。 マイクロソフトによるダウンロード・サービスの開始とタイミングを合わせて公開したService Pack 1の記事が上位に食い込みました。やはりタイムリーだったということでしょうか? あるいは、何らかの事情から、Service Packを心待ちにしていた人が数多かったということでしょうか? Windows 2000 TIPSコーナーの栄えある年間ナンバーワンは、Windows 2000のデスクトップ・リソースに関連するものだったのですね。以後、Windows 2000をNATルータにする、最適なページファイル・サイズを知ると、いずれも他のWebサイトや、掲示板などからリンクを貼っていただいたものが上位にランクインしているように感じます。これが事実だとすれば、インターネットならではの現象でしょうし、インターネット上で記事を公開するWebマガジンの有るべき姿を物語っているようにも思います。それがすべてではないでしょうが、必要に応じて参照可能なWeb上の情報ライブラリとして機能すること。私たちに対する大きな期待の1つはこれだと考えてもよさそうですね。 (デジタルアドバンテージ 小川誉久) TIPS記事が上位にランキングしているのは、短いので読みやすく、読んですぐ使えるとか、欲しい情報が簡潔にまとめられているという有用性が評価されたためでしょうか。ありがたいです。ネタ的には、(上級者からすると)かなり簡単なことだと思われるようなものでもランキングに顔を出しているのがちょっと意外だった。でも最近は数も増えてきて、新規読者にはやや不親切なようなので、今後は見せ方の工夫や、検索性(探しやすさ)の向上を目指したい。 TIPSに比べると、その他の特集や運用などの記事のヒキはやや弱いのが、これは全体的な記事数が少なかったせいか。今後は、記事数の増加、および記事のバリエーション(企画もの、運用系、技術解説系ほか)の増加を目指したい。 TCP/IP連載は、需要が高いが、(筆者の都合により)後半更新が止まってしまったのが残念。すいません。新年からは、いよいよプロトコルの詳細解説に入る予定なので、乞うご期待、というところか。 長いページはあまり読まれていないようなので、最近ではなるべく各ページの長さを短くするように努めてきたが、まだWebならではの表現方法というにはなっていない(せいぜいICDへリンク程度か)。今後さらに模索したい。 (デジタルアドバンテージ 打越浩幸)
フォーラム担当者のコメント: ・Online Doc Wathcherは時間がかかった割にアクセスが少なすぎ。21世紀は縮小予定 (デジタルアドバンテージ 遠藤孝信) フォーラム担当者のコメント: 古い記事がランキングの上位を占めているのは、やはり公開期間が長かったからと考えるべきだろう。その中でも目立つのは、プロセッサに関連した記事だ。2000年は、インテルとAMDが動作クロックで争い、ついに一般向けPCのプロセッサとして初めて動作クロックが1GHzを超えた記念すべき年でもある。また、Transmetaが新しいコンセプトのプロセッサ「Crusoe」を販売したこともあり、プロセッサ関連の話題に事欠かなかったことも、ランキングでプロセッサの記事が目立った要因といえるだろう(関連記事が多かったということもあるが)。 また、「特集:5万円PCがオフィスを変える」が多くの読まれたことも、2000年のPC市場を象徴している。インテルとAMDが動作クロックで争った影響からプロセッサの価格が大幅に下がり、デスクトップ型エントリPCではついに5万円を切るものが現れた。しかし、本当に5万円のPCが使い物になるのかどうか、多くの読者は不安だったに違いない。この特集は、その不安を解消するのに役立ったことが、多くの支持を集めたのだろう。ただ残念なことに、この特集で取り上げたエプソンダイレクトのデスクトップPC「TC535MN/TC535LN」は、記事公開後すぐに売り切れとなってしまった。 (デジタルアドバンテージ 小林章彦) 「ケーブル&コネクタ図鑑」が記事としてトップにランクされたのは、意外といえば意外だった。5月の本サイト公開と同時にライブにしてから、まったく更新できないでいるからだ。公開時期が長いとはいえ、ほかの記事を押させてトップになったのは興味深い。個人的には、撮影などに苦労したこともあって嬉しいのだが。2001年には、キチンと各ケーブル&コネクタに解説を入れたいものだ。 「PC TIPS」のインデックス・ページが上位にランクされているのは、やはりTipsのような単発・速効の記事への期待が高いということだろうか。そのわりに個別記事が40位以下なのは、Tips数の少なさが影響しているのはもちろん、読者諸氏が期待している内容とはズレているのかもしれない。 (デジタルアドバンテージ 島田広道)
フォーラム担当者のコメント: 最も読まれた記事「最短のXML入門とメタ言語」は、人気連載「XMLを学ぼう」の第一回。今年5月にサイトがオープンしたときの目玉記事でした。この連載の第一回、第二回がワンツーフィニッシュしているのは妥当なところでしょう。 「サンプルで覚えるXSLTプログラミング」の記事は、プログラマ向けの難しい内容だったのですが、これだけの人気を集めたのは驚きですね。「XML用語辞典」は短期間ながら上位に食い込みました。これは今後も強化していくのでご期待ください。 全体に、初心者向け、上級者向けと幅広い記事がランクインしていて、XMLにかかわる多くの方が読んでいただいている、ということを感じます。ご期待に沿えるよう、もっともっと充実させていきます。 (編集局 新野淳一) フォーラム担当者のコメント: 総合ランキングにも登場した「LinuxとWindowsを共存させる」は、実はかなり手間のかかる記事だった。Red HatにTurbo、そしてWindows 98。これらの再インストールを何度も繰り返してテストしなければならないからだ。OSのインストールが終わったらフォーマットして、またインストール。ブルーになる作業だ……。 それでも、VMwareのおかげでこの手の実験は大幅に楽になった。OSインストール中画面のキャプチャもVMwareなしには不可能だし(VMware登場以前はカメラで撮影していたのだ)、VMwareさまさまである。VMwareがなければこの記事も存在しなかっただろう。 今回のランキングは12月10日までのものなのだが、実は10日以降にApacheやゼロ円でブロードバンドルータ、BINDといった記事が急速にアクセス数を伸ばしている。このコメントの執筆時点(12月20日)では、Apacheの連載第1回とゼロ円ルータがLinux Squareのトップ10に入ろうとしている。掲載期間を考えれば驚異的といえるだろう。 このランキングからは、データベース系記事の人気が高いことも分かる。残念ながら12月にはデータベース関係の連載がすべて終了してしまったが、2001年1月からは新たに2本、データベース系の連載を開始する予定だ。ぜひ楽しみにしていただきたい。 さて、アクセスログなどという後ろ向きなことはそろそろ忘れて、Linux Squareの21世紀の展望について語ろう。 2001年の前半は、ApacheやBIND、そしてデータベースなど、地味だが参照性の高い連載を中心にお届けする予定だ。それ以外にも、最新事情をキャッチアップした単発記事を用意している。2001年後半に向けて、新たな展開も企画したいと思う。私が過労死しなければ、これらは実現するだろう。多分。 (編集局 中澤 勇) フォーラム担当者のコメント: いまはすでにJavaフォーラムができていますが、ランキングの1位に来ている「Java入門」は、@ITへのアクセス傾向を分析して、ユーザーのJavaへの関心が高いことを知り、初のJava関連記事として企画しました。その結果は、総合ランキングでも10位に入っていることからわかるように、反響の高いものでした。 全体の傾向としては、内容が多少難しくても、しっかりした内容の記事が好まれること。ブームに乗るように企画した記事のうち、いくつかは上位に入ってくるのでは? と期待していたのですが、すべてランク外になってしまいました。今後も、ブームに乗る形で最新情報も追っかけてきますが、今後は入門記事も含む、連載の強化を進めていきたいと思います。 (編集局 鈴木淳也) フォーラム担当者のコメント: 今年はJava(とくにサーバサイド)が開発の現場に本格的に採用され始めた年であ り、すでに現場でJavaを書いている人、これから仕事でJavaを使わなければならなく なった人にとって、まだまだ必要な情報が枯渇している状況だと思います。FAQや開発ツール(とくにJBuilder)の記事に人気が集まりましたが、これは、すぐに役立つ 情報、仕事に必要な情報が求められた結果だと思います。書籍にはまだまだ言語に フォーカスしたものが多く、ソリューションに必要な知識を体系的に学べるものはあ りません。雑誌はどちらかというとトレンドを追いかけています。 Java Solution フォーラムは10月にスタートしたばかりでまだ未熟ですが、エンジニアの方々から 「これからJavaをやるならまず@ITを見ろ」と言われるように、Javaの入り口に必要 な情報、開発に必要な情報、今後のトレンドなどをバランス良く蓄積していくのが来 年の目標です。 (寄稿編集者 宮下知起) フォーラム担当者のコメント: 掲載期間の長短によってもランキングは微妙に変わってくるとは思うのですが、やはり今年のITビジネスでの注目株は「ASP」がダントツだったみたいですね。連載自体が後半戦、ちょっと息切れしてしまっているのは読者の方には申し訳ないのですが、11月に行われたオフライン・セミナーでのメンバーの方のご意見などを伺ってみると、今年前半は「ASPってなんぞや?」という単なるトレンドをつかむという興味レベルから、今年後半以降は「具体的にASPで実現されるサービスは?導入コストは?導入するメリットは?」という、実務レベルでの情報収集というフェーズに移行してきているようです。今後はASPというテーマでも、成功事例などをご紹介できたらいいな、と考えています。 それから意外なのは、ストックオプション制度やパソコン税制など、技術ネタの読み物ではないのにランキングしていますね。案外こうした法務や財務・会計的な話も、さらりと押さえておきたいという読者の方の意向が見え隠れしているように感じます。あとは20位代にひしめいているコラム群。さまざまな話題をお届けしてきましたが、だんだんと筆者の味がでてきたせいか、“ファン”の方からメールをいただく筆者もいるようです。基本的にコラムの筆者は、本業で記事を書いている方がほとんどですから原稿の完成度という点では申し分ないと思います。あとはいかにインパクトのあるテーマを拾えるか、だと思ってますが、逆にこういうテーマの記事を読みたいというリクエストにも応えていきたいと思っていますので、ぜひご意見をお寄せいただければ幸いです。 (編集局 荒木直子) ランキング予想大会: 鈴木:ニュースランキングへのコメントは、ちょっと趣向を凝らして、ランキング予想大会という形にさせていただきます。それでは皆さん、人気記事を予想してみてください 新野:僕が覚えているのは「インテルがPentium4発表」だな。午前3時くらいにたまたま、デジタルアドバンテージの島田さんが見つけて緊急速報を出したんだ 中澤:「Willamette(コード名)」の製品名が決定ってやつですね 藤村:Pentium4もあったかもしれないけど、息長く読まれたという観点だと、MSサイトの改ざんネタかなぁ 小柴:古くてもじっくり読まれるというのはありますね。他のサイトにリンクされると、そこからアクセスされ続けることが多いです 中澤:「Linuxユーザー怒りの理由」は? 新野:Java系で一本、人気の高いやつがなかった? 鈴木:TechWebの「Javaに未練を見せないマイクロソフトの開発者」ですね 末岡:やっぱりタイトルですか……「未練」とか「怒り」とか 一同:(笑) 藤村:自分達で取材した記事には、なかなかこういうタイトルはつけられないんだよなぁ。他の人の書いた記事だから、思い切ったタイトルがつけられるんだな 小柴:タイトルは原文訳のままですか? 新野:いや、たまに超訳を(笑) 藤村:やりすぎるとスポーツ新聞になるからね。ニュース担当の末岡さんはどう? 末岡:タイトルは重要だなと。内容は濃いのに、タイトルが地味だと埋没してしまったり 藤村:光がなんとか……っていうのは、なかったっけ? 新野:光より速い速度でパルスが送れるというやつですね。その日、あまりニュースがなくて、Webサイトをちくちく見てまわっていたら、科学少年の心に響くようなニュースだったので(笑) (それでは結果発表です) 鈴木:だいたい予想通りでしたね 新野:Palm系が強いんだな。あと、Crusoe 小柴:7番目の「回線の冗長化で〜」も、タイトルで人気がでたみたいですね 新野:11番目のPalmのキーボードもすごいなぁ。ネタ自体は大したことじゃないのに(笑) 新野:ベスト10に取材記事が一本もランクインしてないのが悲しいなぁ 末岡:それは言わないでほしかった…… 中澤:上位を見ていると、今年の傾向が出ますよね。PDA、Crusoeとか 新野:マイクロソフト系のニュースはあまり強くないんだね 藤村:今年を象徴しているという意味では、Java、Linux、Palm、あとはCrusoeか。企業コンピューティングというよりは、自分が関心あるテーマに興味を惹かれているんだね
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