グルタミンよ、お前は「50代の働かない同僚たちに腹が立つ」という悩みを抱えているようだな。
お前のような威勢のいい若手が年上を目障りに感じるのはよくあることだ。気合を入れて仕事をしているからこそ、働いてないやつらに腹が立つのも無理はない。だが、その怒りはこの問題の解決を妨げている心のバグの可能性がある。まずは、このバグについて説明させてもらおう。
人間は役立たずやタダ乗りする者に対して不快な感情を持つ傾向がある。これは、狩猟採集の部族として暮らしていたころは協力関係が命綱であり、協力して蓄えた資源を不必要に費やす者を排除する方が生き残りやすかった結果できた心のバグだ。諸説はあるがな。
現代の部族である会社においても、利益や時間などの資源の負担になる者、責任を避ける者、貢献が少ないのに成果を共有する者は厳しい目を向けられるだろう。給与の割に役に立たない社員に行うリストラという名の排除はよく聞くよな。
だが、人事権がないお前にできることは限られるだろう。ハラスメントや陰湿な嫌がらせをして追い出すわけにもいかねぇよな。会社とお前が訴えられて、裁判で懲りゴリなことになっちまう。
では、働かない50代同僚への対処はどうすればいいのだろうか? 遠回りになるが、なぜそういう社員が存在するのか知っておこうじゃねえか。
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