お悩みその25 働かない50代同僚に腹が立つ（31歳 男性 組み込みエンジニア）：武勇伝を聞かせてもらおうじゃないか（4/4 ページ）

[杉山慎，＠IT]

デバッグbot開発ルーム

　ここからは開発ルームです。前ページまでのゴリラbotの中身は、AIをサポートとして使うほぼ人力のバーチャルAIでした。本物のAIだけで動かすことを目指し、お悩みデバッグbotの開発状況を報告していきます。

　前回は、AIによって文章を変換するツールに対し10個並列に出力させる改造を試しました。結果、「AIによる並列でランダムな大量出力は、答えが1つではない、創造性が必要な内容を出力する場合に相性が良さそう」となりました。

　一方、以前お悩みから心のバグをAIに考えてもらうサービスを作りましたが、AIのみで意外性のある実用的な答えを得るのが難しい、ということがありました。AIのみで考えることに限界を感じたため、AIと人間が何度もチャットでやりとりしながら内容を考えていく心のバグ検出チャットbotサービスを作成することになったのでした。これが現行のAIの精度における最善策とし、同じチャット形式のデバッグソリューション生成チャットbotも作成しました。

　しかし、チャット形式でAIをサポートとして使う場合、人間の考える割合が大きく、負担となります。完全自動化といかないまでも、できるだけ自動化に近づけたいところです。