何が素晴らしいって、仕事欄に「Web開発者」と書けたことだよ!:Go AbekawaのGo Global!〜Udacity編(後)(4/4 ページ)
全ての意欲がある人に学ぶ機会を与えたい――オンライン講座サービス「Udacity」の目指す教育とは何か。女性副社長インタビュー第2段。
私の仕事は世界にインパクトを与えているか?
阿部川 少し個人的なことをお聞きしたいのですが、よろしいですか? あなたのUdacityでの仕事はもちろんとても素晴らしいのですが、あなたは3人のお子さんの母親でもあります。働く母親として、いつも忘れないようにしていることはありますか? あるいはこれだけはしないようにしている、といったことでも構いませんが。
シェン氏 住んでいる場所や家族構成など人によって状況は異なるので、誰にでも通用するようなアドバイスはできないことはご承知くださいね。私はラッキーだと思います。ベビーシッターに恵まれていますし、主人が家事などをシェアして行い、お互いにサポートできているからです。
そして、これだけは言えると思います。もし私の仕事が、チャレンジングでもなく、楽しくもなく、世の中の人々にインパクトも与えるものでもなかったとしたら、私は仕事を辞めて家にいる方がいいでしょう。私は、私の仕事が世界に変化をもたらすようなものであるようにがんばっています。なぜなら私の子どもたちにも、そのように仕事をしてほしいと思うからです。そして現在私は、楽しく、そして世界にインパクトを与える仕事ができていると思いますし、それは子どもたちにも良い影響を与えていると信じています。
阿部川 あなたのお子さんもUdacityを受講していますか?
シェン氏 長女はまだ6歳ですから、少し早いです。しかし「Scratch」などは小さな子どもでもできますから、あと少ししたら受講するようになるでしょう。子どもの吸収力はすさまじいですからね。
今の幼い子どもたちが大人になったとき、その子たちが携わる業種や就職する企業は、大半が今現在存在しないです。ですから、継続的に一生涯、学びを続ける、興味を持ち続ける、成長し続けることが本当に大切です。将来どんな仕事が必要になるかは、誰にも分からないのですから。
阿部川 どんなに世の中が変化しても、人間が行わなければならない仕事は必ずあるはずですよね。
シェン氏 ロボットが登場したら、世の中の仕事はみな機械が行い人間の仕事がなくなるのではないか、といった議論がありますが、現実には今まで存在しなかった仕事が、どんどん生み出されています。知識が必要とされる社会になればなるほど、その傾向が強いのです。
単純な作業や、単調な繰り返しが必要とされる仕事は、機械が行った方がいいでしょう。しかし全ての仕事がそのようになるわけではありませんし、それより何より、全く新しい仕事が常に生み出されているのです。仕事がなくなるかどうかを恐れるよりも、新しいことをワクワクして生み出して、物事を新しい視点で考える方が健全だと思います。
阿部川 最後に読者へメッセージを頂けますか?
シェン氏 “Be audaciou!(大胆であれ!)”ですね! 新しいことに挑むリーダーになるのを恐れず、新しい機会に、大胆に、しかも革新的に挑戦する。どんなに難しいことでも勇気を持って、次のステップに挑戦する。私たちのモットーを、再度皆さんにお伝えします。
阿部川 日本の多くの方々にこのモットーが響くように、私も行動していきます。本日はありがとうございました。
Go's“think out loud”〜インタビューを終えて
人懐っこい笑顔が、はち切れるほど明るいMs. Shen。こういう人、日本にもいるなと思った。江戸っ子気質できっぷがよくて、人の世話が大好きな商店街のおかみさん。決して気どりはないが、いつも頭脳はフル回転している。
インタビューが始まると、その眼はVPの鋭さを宿し、思っていることを言葉にするのももどかしそうに、Udacityのミッションやテクノロジの可能性、今注力していることや将来の計画などを情熱的に語る。彼女自身が“I want to learn!”(Udacityの名刺にはこのフレーズが印刷されている)の具現者だ。こんなメンバーが経営陣にいるならUdacityは間違いない。最後にご家族のことに触れたときには、3人の子どもの将来に大きな夢をはせる、やさしいお母さんの顔に戻っていた。
ITmedia グローバルビジネス担当シニアヴァイスプレジデント兼エグゼクティブプロデューサー、キャスター・レポーター
コンサルタントを経て、アップル、ディズニーなどでマーケティングの要職を歴任。大学在学時より通訳、翻訳なども行い、CNNニュースキャスターを2年間務めた。現在は英語トレーナー、コミュニケーションに関する執筆、講座、講演も行っている。
- 9時から17時までなんて日本人は働き過ぎ
- IoTならエジプトの諸問題を解決できる、そして学ぶなら日本がいい
- 日本で仕事すると、打ち合わせばかりしている気がする
- 私は「ナマケモノ」 レイジーになりたいので一生懸命勉強した
- ずっとプログラマーになりたかった
- 前例のないアジャイル事例を達成したらCOBOLプロジェクトを任された
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- 父を思い医者を目指し、好きを求め車業界へ しかし国の経済発展を願いIT業界に飛び込んだ
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- 若者が今、経験していることは私たちが経験したものとは違っている
- 「Apple II」に「Lisa」、そして「Macintosh」 私の青春はAppleとともにあった
- 「床で寝る」って日本の人に言ったら、びっくりされた
- 5歳くらいのとき、父と「これは何?」「CPUだよ」と遊んでいた
- 私には「日本の文化」がインストールされている
- 私はまだ18歳で、それまでの人生の全てはミャンマーに置いてきた
- 「ハードに」ではなく「スマートに」仕事をしていきたい
- 父のようなエンジニアなりたい そして少女は海を渡った
- エンジニアはきっと、皆、同じ夢を見ている
- 「話題にし続けてください。それが世界を変える」 ウクライナのエンジニアは今も戦っている
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- ネパールの最高学府卒エンジニアは、給料の半分以上をふるさとに送金している
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- 日本人は「なぜこのコードを書いているのか」をおろそかにしがち
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- バグがあっても心配いらない、それは単なるコードです
- 次元削減、局所性鋭敏型ハッシュ――コンピュータサイエンスは美しい
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- 技術かマネジメントか どちらかではなくどちらも大切
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- プロジェクトが終わり、システムが動いている。こんなにうれしいことはない
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- 医者にもなれる成績だったけどプログラマーを目指した。それが海外に出る近道だったから
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