本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開しています。
「月刊エンジニアライフ」では、前月のエンジニアライフを振り返ります。さっそく、2011年5月の新着コラム「月間アクセスランキング」を紹介しましょう。
伸びないベテランエンジニアと現状維持バイアス
5月のエンジニアライフは、「伸びないベテランエンジニア」というコラムが1位を飾りました。
皆さんは、「現状維持バイアス」をご存じでしょうか? 「未知のもの、未経験なものを受け入れず、現状のままでいたいとする心理作用」のことです。年を取れば取るほど、現状維持バイアスにかかる傾向にあるとのこと。エンジニアの場合は、「過去に自分はあれほど努力してこのスキルを会得したんだ!」という人が該当します。
しかし、IT業界では必要とされるスキルや技術はすぐに変わります。過去に得たスキルを過信することなく、新しいことにチャレンジしていくべきだと本コラムはアドバイスしています。
次は大手SIerのトラブル? 新しい小説連載がスタート
頑固なベテランマネージャとのデスマーチ小説「高慢と偏見」で人気を博したコラム『Press Enter■』で、新しい小説連載がスタートしました。タイトルは「人形つかい」。
主人公は小さなSI企業に勤めるエンジニア。ある日、とある大型プロジェクトの下請け案件にアサインされます。直受けは大手SI企業のエースシステム。「絶対にしくじるな」という営業側のプレッシャーの中、打ち合わせを開始します。しかし、「ステップ数に応じて難易度をランク付けする」という先方の言葉に、エンジニア一同は凍りつき……。
不思議なフレームワークや曖昧すぎる要件定義、初回から不穏な空気が満ち満ちている本連載は、毎週月曜日に公開予定です。お見逃しなく。
トピック:“突き抜けた”エンジニアになりたい
5月には、エンジニアとして生きるためのメッセージコラムが注目を集めました。
『Road To IT-Engineer / ITエンジニアの生きる道』の高橋秀典氏は、プロフェッショナルのエンジニアとしての道を究めようとする人へ、アドバイスを送っています。
必要とされるエンジニアになるためには何をすればいいのか――高橋氏のアドバイスはシンプルです。
- 基礎をしっかりと身に付ける
- 会社の外に出て、自らの可能性を広げる
- 「相手が何を求めているのか」を考えて行動する
上の2つはスキルについてのアドバイスです。最新動向を知ることも重要ですが、知識を応用するには基礎となる考え方がしっかりしていることが必要です。基礎の部分をしっかりさせつつ、横の広がりを持たせましょう。会社の中にいるだけでは視野が限定されるため、高橋氏は「さまざまな勉強会やイベントへの参加」を推奨しています。
最後の「相手が何を求めているのかを考えて行動する」が一番難しいかもしれません。無数の選択肢のうちから相手の期待に応える方法を見つけることは非常に大変です。しかし、この姿勢を身に付けられれば、「あなただから仕事を頼みたい」と言われるようになります。これこそが「突き抜けたエンジニア」であると、高橋氏はアドバイスしています。
また、『技術立国への復活』を執筆する篠原博氏は、「技術立国への復活を改めて問う!」というタイトルで、「優秀なエンジニアが育つためには何が必要か」について考察しています。こちらも非常に熱烈なメッセージが込められているので、併せてご一読ください。
トピック:お題「勉強会妄想」
エンジニアライフでは、お題を出してコラムを募っています。5月のお題は「勉強会妄想」。コラムニストに、「こんな勉強会があったらいいな」「こんな勉強会に参加してみたい/主催してみたい」という妄想を全開にしてもらいました。
「恋愛感情で仕事はできるか?」の森姫氏は、洋館でティーパーティーのような勉強会を開催したいと言います。乙女らしさ全開な感じが素晴らしいですね。対する「30過ぎで5社目でした。」のけいいちっく氏は、「失敗したベンチャー企業の従業員による“失敗”勉強会」という、実に生々しい勉強会を提案しています。
近々、お題コラムを集めた記事を公開予定です。お楽しみに。
5月に投稿されたコラムは全部で57本。エンジニアライフでは、独自のRSSを配信しています。コラムニスト一覧から、気になるコラムを探してみるのもよいでしょう。「話題のコラムをチェックしたい」「気になる話題をまとめて読みたい」という方は、エンジニアライフの歩き方をご覧ください。
エンジニアライフではコラムニストを募集しています。募集対象者は下記の通りです。
- ITエンジニア(元でも可)
- ITが好きで、将来はIT業界に就職しようと考えている学生
- ITエンジニアの採用や教育に関わっている人事・教育担当者
われこそはと思う方は、コラムニスト募集ページからご応募ください。あなたの、コラムニストとしてのご参加をお待ちしています。
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