田中孝太郎(dotimpact)
「生きているデスクトップ」
「タイムマシンスクリーンセーバ」
dotimpactのハンドルネームで活動する田中孝太郎さんは、選手権へ参加するに当たり「役に立たないわけじゃないけど、その役の立ち方が独特なもの」とおばかアプリを定義。その結果生まれたのが「生きているデスクトップ」である。
「生きているデスクトップ」は、デスクトップ上にあるアイコンが自らウィンドウの陰に隠れるというアプリ。デスクトップにアイコンが散乱していると印象も悪く、目に付くと集中力をそがれてしまうという人も少なくないだろう。スライドを使ったプレゼン時に一時的にデスクトップアイコンを消してしまうツールも存在する。
「生きているデスクトップ」は一見するとそういったものに近そうだが、そこに独特の味付けがなされている。
もう1つ紹介したのが「タイムマシンスクリーンセーバ」。デスクトップの画面を常時記録しておき、スクリーンセーバが起動したタイミングで過去にさかのぼって表示していくというもの。作業していた画面がスクリーンセーバが起動した途端にいままでやってきた作業が元に戻ってしまうような感覚にドキリとしてしまうアプリだ。
たしかにデスクトップのアイコンが自動的に整理されればありがたい。が、動き回ってしまうので、目的のアイコンが探せないところがおばか。
来場者の投票によって決まるグランプリは、トリを務めた田中孝太郎さんが勝ち取った。「役に立たないわけじゃないけど、その役の立ち方が独特なもの」という田中さん流おばかの定義が共感を得たということだろう。どちらもプレゼン用に作られたコンセプトデモではあるが、実際にあったら使ってみたいと思わせる魅力を持っている。
「効率や生産性だけを重視した遊び心のかけらもないアプリ開発からは卒業だ! 今日は僕らの独立記念日だ!」という7月4日にちなんだ意思は特に感じられなかったものの、前回に勝るとも劣らないおばかアプリが集まった。
ここまでおばかアプリ選手権第2回の模様をお送りした。まだ2回目ということもあり、課題は山積みだが、その分ノビシロがあるということで、ご期待いただければ幸いだ。また、次回を一緒に作り上げてくださる出場希望者はアイティメディアの編集者でデザインハック担当者の河内あて(n-kochi(at)mx.itmedia.co.jp)にその旨をお伝えいただきたい。 3回目からのイベントが、いい方向に向かうかどうかは、読者のみなさんに掛かっている。
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