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» 2015年09月18日 05時00分 公開

会社、辞めてもいいの?――「仕事がつらい」の本質の見極め方仕事が「つまんない」ままでいいの?(9)(3/3 ページ)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]
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相談者のSEはどうなったか

 「SEの仕事がしんどい。そこで、思い切って転職したい」と悩んでいたSEは、身の回りに起こっている問題が、「SEの仕事」全体にあるのではなく、「コミュニケーション」であることに気が付きました。その前提であらためて考えてみたら、「設計の仕事は好きだ」ということにも気付きました。

 ここで筆者は相談者に、こう問い掛けました。

 「もし、クライアントやプログラマーとのコミュニケーションが良好で、どんなことでも思い通りになるとしたら、どんな環境を作りたいですか?」

 SEの答えはこうでした。

  • 一方的に指示されるのではなく、「ぜひ、○○さんと仕事がしたい」と言われる存在になりたい。そうすれば、クライアントはきっと自分の意見に耳を傾けてくれるようになるはず
  • そのためにも、一方的に提案するだけではなく、まずはクライアントの悩みをよく聞き、システム開発を通じて問題を解決することで、クライアントから信頼されるSEになりたい
  • 将来は受託開発だけではなく、人が喜んでくれる新しいサービスを立ち上げたい。自分で旗を振り、掲げた目標に向かって楽しく作り上げたい

 最初は、暗い声のトーンだった相談者が、ふと気が付けば、とても明るい雰囲気に変わっていました。それはまるで、厚い雲で覆われていた空に、一筋の太陽の光が差し込んできたようでした。

今回のワーク

 大切なのは、「なるほどね」で終わらせないことです。静かな場所に行って、コーヒーでも飲みながら、紙とペンを取り出して考えてみてください。

  • 仕事で嫌だと思っている「問題リスト」作りましょう。思うがままに、幾つでも書き出してください
  • 書き出したリストを具体的にしてみましょう。4W1Hで考えると便利です
  • 書き出したリストそれぞれに対し、「要するに、何が問題なのか」をひと言でまとめましょう
  • それぞれのリストをあらためて眺めてみて、共通点がないか探しましょう
  • 共通点を解決するために、今すぐにでもできそうな、小さな行動を考えましょう
「仕事が「つまんない」ままでいいの?」バックナンバー

筆者プロフィール

竹内義晴

しごとのみらい理事長 竹内義晴

「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。

著書「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。


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