「SEの仕事がしんどい。そこで、思い切って転職したい」と悩んでいたSEは、身の回りに起こっている問題が、「SEの仕事」全体にあるのではなく、「コミュニケーション」であることに気が付きました。その前提であらためて考えてみたら、「設計の仕事は好きだ」ということにも気付きました。
ここで筆者は相談者に、こう問い掛けました。
「もし、クライアントやプログラマーとのコミュニケーションが良好で、どんなことでも思い通りになるとしたら、どんな環境を作りたいですか?」
SEの答えはこうでした。
最初は、暗い声のトーンだった相談者が、ふと気が付けば、とても明るい雰囲気に変わっていました。それはまるで、厚い雲で覆われていた空に、一筋の太陽の光が差し込んできたようでした。
大切なのは、「なるほどね」で終わらせないことです。静かな場所に行って、コーヒーでも飲みながら、紙とペンを取り出して考えてみてください。
しごとのみらい理事長 竹内義晴
「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。
著書「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。
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