ここからは開発ルームです。前ページまでの猫耳博士botの中身は、AIをサポートとして使うほぼ人力のバーチャルAIでした。本ルームでは、バーチャルではなく本物のAIだけで記事全文を生成することを目指し、お悩みデバッグbotの開発状況を報告しています。
前回の開発ルームでは、OpenAIの「GPT-4 Turbo」とCohereのCommand-R+という2つの大規模言語モデルでお悩みデバッグの性能比較をしました。両者とも性能にはほとんど差はないものの、費用とスピードの面で有利なCommand-R+に軍配が上がりました。これまで幾つものモデルと比較しても負けなしだった絶対王者のGPT-4がついに敗れ、各社が王座を狙って争う戦国時代に突入した様相です。
そんな中、また新たな大規模言語モデルが発表されました。OpenAIのGPT-4oと、GoogleのGemini 1.5 pro(2024年5月版)です。意図的としか思えない同じタイミングの発表に「OpenAI頑張れ! Googleも負けるな!」と運動会のほのぼの応援に見せかけて企業戦争をあおりたくなります。
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