【東京ゲームショウ2011】 ゲームは、スマートフォン、拡張現実、そしてナチュラルインターフェイスにD89クリップ(27)

Web業界でも注目された「東京ゲームショウ2011」レポート。スマートフォン、拡張現実、そしてナチュラルインターフェイスのトピックをいくつか紹介する

» 2011年10月17日 00時00分 公開
[@akio0911拡張現実ライフ]

Web業界的にも注目のイベントとなった

 2011年9月15日から18日まで、幕張メッセで、「東京ゲームショウ2011」が開催された。今回はグリーが大規模出展をしたり、スマートフォン向けゲームが数多く展示されるなど、Web業界的にも注目のイベントとなった。

 今回はそんな東京ゲームショウ2011で、気になったトピックをいくつか紹介しよう。

PlayStation Vita

 SCEブースでは、発売日が2011年12月17日に決定したPlayStation Vitaの試遊台が大変な盛況だった。また、原寸大パンフも配布していた。手に持つとこんな感じ。画面が非常に大きく感じられる。

BRAVELY DEFAULT

 スクエニブースでは、ニンテンドー3DS向けのゲームタイトル「BRAVELY DEFAULT」のARムービー体験コーナーが面白かった。ニンテンドー3DS本体を右に左に下にと動かしながら、3D画面内の立体的なキャラクターを追いかけていく演出が臨場感もあり素晴らしかった。2011年11月1日までの期間限定だが、ニンテンドーeショップでAR体験アプリをダウンロードできるので、ぜひ試してみてほしい。

Child of Eden

 マイクロソフトブースでは、Kinectを使ってプレイするシューティングゲーム「Child of Eden(チャイルド オブ エデン)」の試遊台が用意されていた。

 筆者は拡張現実ライフという個人ブログでKinectに関する情報を常に追いかけており、Child of Edenも発表当時から注目していたので、当然のように列に並んでプレイ。ご存知のように、Kinectは、顔認識や音声認識、ジェスチャーを認識し、ナチュラルインターフェイスのスタンダードとなりつつあるゲームプラットフォームだ。

 このゲームでは手をサッと素早く動かすアクションで攻撃を行うが、プレイ開始後1分程度は、無駄な力が入ってしまい、手がすぐに疲れてしまった。しかし、プレイしているうちに手の力を抜いてアクションを取れるようになり、快適にゲームを楽しめるようになった。慣れると気持ちよく遊べるゲームだと思う。

enchant PRO

 enchant PROは、HTML5とJavaScriptをベースとした「enchant.js」を基に開発された、Android端末向けのミドルウェアである。enchant PROはAndroid端末上でJavaScriptの実行環境として動作し、ブラウザだけでは利用できない「3Dポリゴン描画」「AR」など高度な機能を実現できるとのことだった。

UC-win/Road

 フォーラムエイトのブースでは、赤外線深度センサで人物を認識しハンドレス操作を実現した「UC-win Road Air Driving」の実演を行っていた。

 ハンドル操作だけでなく、足の踏み込みの強弱も赤外線深度センサで認識してアクセル・ブレーキ操作を行える非常に凝ったつくり。

 1台のコントロールPCと6台のレンダリングPC、合計7台のPCによりシステムが構築されているとのこと。

App Blaster

 App Blasterは、両手で構える銃型のiPhone向けアクセサリである。2つのレバーがあり、レバーを指で引くと画面がタップされて、ゲームが操作できるようになっている。

 パッと見は操作感が悪そうに見えるのだが、実際に遊んでみると直感的に操作でき、非常に楽しくゲームをプレイすることができる。

 価格は2,800円。アプリはNHN Japanが開発し、AppStoreで無料で提供されるとのことだった。

王者の剣と天空の剣

 スクエニブースでは、ドラクエシリーズに登場する武器「王者の剣」と「天空の剣」のレプリカが展示されていた。細部まで精巧に再現されており、多くの方がカメラで写真に収めていた。

necomimi

 東京ゲームショー内でのイベント「i Love iPhone in Tokyo Game Show」では、neurowearの加賀谷氏がnecomimiについてのプレゼンテーションを行った。

 neurowearは、新しいコミュニケーションの形を作っていくプロジェクトチーム。necomimiは脳波で動かせるネコミミという非常に興味深い試みである。

 プレゼンテーションでは、necomimiの2012年発売を予定していること、そしてiOSデバイスへの対応を検討中であることが発表された。

まとめ

 ゲームショーのレポートなのに、ゲームタイトルに関する紹介が少ない偏ったレポートとなってしまったが、スマートフォン、拡張現実、そしてナチュラルインターフェイスに関する展示が多かったのが印象に残った。

 今後のゲームがどのような方向に進んでいくのか? 来年も非常に楽しみである。

筆者紹介

拡張現実ライフ

akio0911(ブロガー・iPhoneアプリ開発者)

AR(拡張現実)・iOSアプリ開発・書評・グルメがメインのブログ「拡張現実ライフ」の中の人。cocos2d for iPhoneレッスンノートを執筆(共著)。 世田谷ものづくり学校の自由大学にてアプリクリエイター道場の講師を担当。アプリクリエイターにメイキングストーリーをインタビューしていく番組「ハイパーアプリクリエイターズ」も手掛ける



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