人気過去連載を一冊に再編集して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。Vol.5は、「現役の」企業内クライアントOSであるWindows 7解説の集大成『Windows 7新時代』だ。
「なぜ、いまさらWindows 7なのか?」
本ページのタイトルを見て、そう感じる読者諸氏は多いのではないだろうか? 確かにWindows 7は数世代前のWindowsクライアントOSであり、もはや注目に値しない、振り返る必要はないと感じても無理はない。
だが、企業内システムにおけるWindows 7の重要性は低くない。まず、IDC Japanの「国内Windows XP搭載PC稼働台数の実績および予測を発表」によれば、Windows 7搭載マシンの稼働台数は2014年時点で過半数を大きく上回っており、2016年後期でも半分近くを占めると予測されている。しばらくの間は主要な「現役の」クライアントOSとして君臨するということだ。
また、OSの実質的な寿命を強く左右するセキュリティパッチの無償提供終了日は、Windows 7の場合、実に約5年後の2020年1月14日とされている。そしてWindows XPの場合、このパッチ提供終了日まで数多くの搭載マシンが「生き残った」ことは周知の事実だ(提供終了日を過ぎた今でも、少ないながら残っているようだが)。
企業内システムに関わるのであれば、そんなWindows 7のことを忘れたままで済むだろうか? Windows 7以降に登場した新たなWindows OSのノウハウが、必ずしもWindows 7にそのまま通じるとは限らない。日々の管理やメンテナンスはもとより、トラブルシューティングの際にもWindows 7固有のノウハウが必要になることは大いにあり得る。
それでもWindows 7を十分に使った経験があるなら、まだ対応しやすいだろう。だが、これから企業内システムに関わる若手の読者諸氏は、「未知のOS」としてWindows 7に接することになる可能性がある。情報収集だけでも苦労することは想像に難くない。
このたび@IT/Windows Server Insiderフォーラムの人気連載「Windows 7新時代」のeBook版(PDF版)をリリースするのは、こうした背景からだ(筆者である井上孝司氏の厚意により、無償で提供することができた)。これには、一気読みあるいは全文検索できるように、全16回の連載を収録してある。Windows 7に慣れていない場合は、集中して読めるのでWeb版より便利かもしれない。
またPDF版をダウンロードしてノートPCやタブレットに格納しておけば、いつでもどこでも閲覧できる。それは、通信の途絶えがちな移動中でも、地下のデータセンターでも、だ。総ページ数は211ページに達したものの、容量は11Mbytes強と大したサイズではなく、携帯端末に保存しておいても邪魔にはならないだろう。
最新ではない製品に関するWeb上の情報は、インターネット検索で次第に見つかりにくくなる傾向がある。いつでも閲覧できるPDF版は、その点でも安心感を得られるだろう。
メンテナンスやトラブルシューティングに、あるいはスタッフへのレクチャーなどなど、さまざまな場面で役立つはずだ。ぜひ活用していただきたい。
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