次々と中小企業がネットビジネスから脱落する理由:ものになるモノ、ならないモノ(17)
無料各種サービスが豊富だが、中小企業が置いてきぼりを食うのがWeb2.0の実態だとするホスティング業者の老舗、GMOの指摘とは?
中小企業はGoogle Apps Premier Editionで十分?
「Googleアプリ独自ドメイン向け」(Google Apps for Your Domain)を見たときに思った。「ああ、Googleはホスティング事業者にも喧嘩を売ったな」と。
Googleアプリのメニューに組み込まれているGmailの使いやすさは今更特筆する必要はないし、「Google トーク」「Google カレンダー」「Google Page Creator」なんてものがそろっていて、それらが独自ドメインで無料で運用できるとなると、個人ユーザーやスモールビジネスユーザーレベルでは、ほかの有料ホスティングを使う理由は思い当たらない。おまけに、つい最近メール容量が1アカウント当たり2GBのものが、10GBに拡張されてしまったものだから、ますますもって、Googleアプリが光って見える。まあ、そこら中でWeb 1.0な秩序を引っかき回してきた会社だから今更驚くこともないが……。
それに、1ユーザーアカウントあたり年額6300円の「Google Apps Premier Edition(参照記事:1アカウント1年で6300円、グーグル、SaaSでメールやオフィスを国内向けに提供−@IT NewsInsight)」ともなると、ワープロ&表計算、独自のスタートページ、拡張APIなんてものまで用意されていて、リアル世界での商売が中心でネットを業務支援や商品プロモーションのツールとして利用している中小企業ユーザーなら十分使用に耐えるのではなかろうか。それに、最近はドメイン登録企業と提携して、「Google Apps for Your Domain」内からでも独自ドメインの登録と購入が可能になったようだ。
いまはまだ、Webページ作成のGoogle Page Creatorを除いたら、あくまでも組織内での利用を想定したサービスだが、最近のホスティングサービスで必須とされる、ブログ作成ツール、コミュニティサイト作成ツール、ショッピングサイト作成ツール、動画ストリーミングなどの人気のアプリを追加してきた日には、Webビジネスを行う企業に向けたサービスとして十分に成り立ちそうな予感がする。
そういえば、上記のホスティングサービスに求められるアプリ群だが「Blogger」「Google Groups」「Google Checkout」「Google Video&YouTube」と、いつでも出動準備オッケーの状態でスタンバっている。これらに加えて、その気になれば、アクセス解析、地図表示、携帯電話向け各種サービス、検索、翻訳機能など、旬なアプリ群もしっかりとそろっているわけだからGoogleは恐ろしい。
Googleとしては、ゆくゆくは、Google Apps for Your Domain上で、特別な技術的知識なしに、サービス内にユーザーが開設したWebサイト上で、それらアプリを簡単な操作で利用できる仕組みを提供するつもりなのだろう。
企業のサイト運営者が、それらアプリをドラッグ&ドロップ感覚で追加したり、削除したりしながら自社サイトを構築してゆく時代がやって来るのだろうか。Google Page CreatorのAjaxなインターフェイスやGoogle Personalized Homepageのガジェット配置を経験した者ならそんな想像もまったくとっぴではない。
おっと、そういえば、マイクロソフトも「Microsoft Office Live」(有料)でGoogle Appsと同じようなサービスを提供している(Google Apps注目の一方で無料ドメインにメール、「Microsoft Office Live」を忘れていないか−@IT NewsInsight)。ちなみに、こちらはドメイン登録が無料でついてくる。双方とも中小企業をターゲットにしているだけに、やっぱりホスティング事業者に喧嘩を売っているとしか思えない。
中小企業が恐ろしい勢いでネットビジネスから脱落している
そうなると浮上するのが、ホスティング事業者危機説。それはいくらなんでもまずいでしょ、というわけで、大手ホスティング事業者のラピッドサイトに行って話を聞いた。対応してくれたのは、GMOホスティング&セキュリティ・ラピッドサイト事業本部長兼商品企画部長の大澤貴行氏。
ラピッドサイトでは、個人向けの共用サーバから企業向け専用サーバまで、各種サイト規模向けに全方位でホスティングサービスを提供している。今回注目したのは、メニューの中にある「仮想専用サーバ」(VPS:Virtual private server)というサービス。
@ITの読者なら、VPSを今更説明する必要はないと思うが、専用サーバ並みのカスタマイズ性と性能を、煩雑なサーバ管理なしで安価に利用できるサービスとして人気がある。共用と専用のギャップを埋めるメニューとして、サイト規模や提供サービスが拡大した共用からの乗り換えユーザーや、複数ドメインでの運用を望むユーザーが利用している。
ラピッドサイトでは、共用とVPSで、多くの中小規模の企業ユーザーを抱えているだけに、「Googleアプリ独自ドメイン向け」サービスにさぞや危機感を抱いているかと思いきや「まったく問題ではない」(大澤氏)と意に介さない様子。
ちょっと拍子抜けしてしまったのだが、その理由をよくよく聞いてみるとなるほどと感じる。実は、ラピッドサイトの場合、解約の多くは、ほかのサービスへの乗り換えというよりも、サイトそのものを閉鎖してしまうのだという。そして、そうした事業者がこのところ急増しているそうだ。「恐ろしい勢いで中小企業がネットビジネスから脱落している」(大澤氏)と顔を曇らせる。
歌舞伎町を一緒に歩いてあげることが必要
その理由を、「中小企業にとっていまのネットは難し過ぎてついていけない」(大澤氏)と落胆したように語る。Web 1.0時代であれば、サイトを開いて、メルマガを発行して、時々バナー広告を出して、といった典型的なネットプロモーションを展開していれば、なんとかビジネスとして形は整っていた。
だが、最近は、SEO、RSS、ブログ、クチコミマーケティング、キーワード広告など、年を追うたびにやらなければならないことが増えてきた。だからといって、リアル世界での活動に重きを置く中小企業にとって、それだけのコストアップに見合うだけの収益増がネットから得られるのかというと、それも怪しい。
特に大変なのは、担当者への負担増。中小企業の場合、ネットに専従できる人員を割ける例はまれで、大抵はリアル業務と掛け持ちになる。ネット業務が増えると当然担当への負荷が増加する。SEO、RSSといった新しいネットプロモーション対応を始めたからといって、メルマガなど従来型のプロモーション活動を停止するわけにはいかない。
Web 2.0時代になって、個人ユーザーは確かに元気が出た。1000万人がブログを書き、キーワード広告やアフィリエイトで、結構な額のお小遣い稼ぎをしている人もいる。また、大企業は資金力や人員力にモノをいわせWeb 2.0にぐいぐいと対応してくる。Web 2.0時代は、「中小企業が置いてきぼりを食う中抜きの時代」(大澤氏)だと憤る。
そんな時代であればこそ、中小企業ユーザーをたくさん抱えるラピッドサイトの使命は「歌舞伎町を一緒に歩いてあげること」(大澤氏)と力説する。「歌舞伎町」というのはいまのネットを比喩した大澤氏一流の言い回し。外の人間が歌舞伎町に抱くイメージは、「ちょっとコワイところ」といったものがあるが、中小企業にとっていまのネットはまさにそれなのだ。
ラピッドサイトとしては、「きめの細かい対応でそんな企業の不安を取り除くこと」であり、「システムの提供だけを行うGoogleにそれができるとは思わない」(大澤氏)と胸を張る。それが、最初の「まったく問題ではない」発言につながるわけだが、まあ、確かに、すべてをテクノロジーで解決するGoogleくらい「キメの細かなサポート」という言葉が似つかわしくない企業もほかにはない。
無料サービス、使えなくても当たり前という事実
筆者自身もときどき反省するのだが、このようなIT系のライターをしていると、ビジネスでネットを活用しようという考えがあるなら、Googleの各種サービスは使えて当たり前でしょ、くらいに思っている自分がいる。そんな筆者の考えは、一般のオジサンたちからすると、傲慢な単なるネットかぶれ野郎のそれにすぎないのだろう。
実は、筆者自身ライター業のほかに音楽制作業という本職(?)を持っているのだが、零細企業のこちらはビジネスのネット対応なんて夢のまた夢。リアルな世界でのコンテンツ作りと営業に奔走するのが精いっぱいで、ネットなどにウツツを抜かしているヒマはない。
最近は、リアルなパッケージ型ビジネスだけでなく、iTunes Storeにも楽曲を提供しているので、そろそろ、ネット側での何らかのアクションの必要性をヒシヒシと感じるのだが、零細規模ゆえにそんな時間とお金はない。なんのことはない。原稿でWeb 2.0だ、ロングテールだと書いている自分が本職の延長線上にあるべきネットの世界ではしっかりと中抜きされている。
まあ、筆者自身、こんな原稿を書いている手前、その辺のオジサンたちよりネットの知識はあるのだから、努力すればなんとかなるのだろうが、逆に考えると、その辺のオジサンたちがネットを歌舞伎町と感じるその理由がよく分かる。
Googleはこれからも既存業界やWeb 1.0ビジネスの脅威となり得るサービスを提供してくるだろうし、ネットでのその存在感が増してくるのは間違いない。先日、NHKで放送された「“グーグル革命”の衝撃〜あなたの人生を“検索”が変える」をご覧になった人は、ラストシーンで登場したGoogle社内の巨大ホワイトボードを覚えているだろうか。
そこには、「Google政府実現」みたいな社員による落書きがあって正直驚いた。いろいろと漏れ伝え聞いてはいたが、こいつらホントにそんなこと考えてるんだ、と。いやいや、識者の中には「神になる」とまでいう人もいるくらいだから、「政府」ぐらいで驚いていてはいけないのだろう。
まあ、どんなにネットが発達してGoogleが神に近づいても、リアル世界では、人々の営みは連綿と続いているわけだし、それとネットの橋渡しをする部分でGoogleが歌舞伎町を一緒に歩いてくれるわけはないもんなあ、という結論に至った今回のコラムなのです。
- iPhone 16 Proシリーズの音質は「プロ品質」って本当? 録音エンジニアとして気になって仕方がないので検証してみた
- 能登半島地震、延べ1万人以上が通信インフラ復旧に従事 NTTドコモとKDDIが語る、復旧秘話
- 音楽生成AI「Suno」「Udio」「Sonauto」を制作者視点でレビュー。音楽制作のカタチは変わるのか
- 「SDV」がもたらすクルマ→モビリティへの変化 「クルマのソフトウェアアップデート」が楽しみになる時代がやってくる
- 「Apple Vision Pro」が採用した空間オーディオがもたらす没入感 Appleが凝らした工夫を考える
- テスラ車オーナーによる、衛星インターネット「Starlink」導入レポート! 気になる使い心地は?
- NFT市場は“うさんくさい”のか“夢がある”のか――NFTマーケットプレース Adam byGMOにクリエイター目線で聞いてみた
- 投資額別に「松・竹・梅」で見る、理想のリモートミーティング環境――数千円+Zoom設定変更から数万円コースまで
- タイトーに聞く、データ分析基盤の導入効果――スマホ向けゲームで年間480時間の工数削減
- ビッグデータ活用時代に再注目 進化を遂げた「磁気テープストレージ」の実力とは
- 「ローカル5G」は、エリアカバレッジがお寒い状況の「5G」を救い、日本のデジタル化を進めるか
- RSS、ライブドア、Weblio、7notes、FREETEL、神エクセル、みちびき――結局、モノになったのか? ならなかったのか?
- リモートワークの増加で日本のトラフィックはどう変わったのか? 動画サービスは?
- プライバシーは? 消費電力は? エストニアで成功した「医療ブロックチェーン」が日本でも実現可能な理由
- 「真のP2Pを実現した完全な水平分散型社会」を目指すNeukindの未来は、Libraか? Winnyか?
- 米英で疾病の「診断」を下すAIドクターが登場。日本ではどうなるのか
- 「IoTの導入=コストダウンや効率化」でこぢんまりしてていいの?――IoTネットワーク、LoRaWANビジネスの現状
- 固定回線でも「ギガ不足」におびえる時代が到来か、トラフィック急増により現場で起きている悲劇とは
- 日本版GPS“みちびき”が本格始動したら位置情報取得はどう変わる?――2018年AI IoT系記事閲覧数ランキング
- 機械翻訳は、翻訳家の仕事を奪うのか――「人工知能」を作る上での良質な栄養素とは?
- 成功した人が幸せになるのではなく、幸せな人が成功する――IoTで幸福度は定量化できるのか
- 「日本版GPS“みちびき”本格始動で数センチ級精度の位置情報取得が可能」は本当か
- 「スマートスピーカー」の中にある「人工知能」は何をしているのか、作り方から理解する
- なぜ人工知能研究でNVIDIAのGPUが使われるのか――安くて速いGeForceが尊ばれる理由
- ITエンジニアの副業はあり寄りのなし? なし寄りのあり?
- ボーカロイド教育版と「プログラミング的思考」は“AIリテラシー”を育むか
- スマホやIoT機器が生成するデータをお金に換える「IoTデータの証券取引所」と日本経済の行く末
- 「神エクセル」が役所ではびこる理由
- 日本の存亡を懸けた政府のIoT戦略。要は「セキュリティ」にあり
- 日本発の定額制音楽ストリーミングサービスは黒船勢をどう迎え撃つか
- ボランティアWi-Fiネットワーク構築集団「CONBU」の正体に迫る
- 今ならランキング上位が狙える? Apple TVアプリ開発のススメ
- 日本型シェアリングエコノミーのカタチ
- 情報サイトのマネタイズの難しさ。その光と影
- 作り手のモチベーションから見た「Apple Music」のカタチ
- ブラウザーだけでレコーディングできる時代がやってくる!
- 実機を触って分かった、“使われる”Apple Watchアプリのキモ
- “子持ちの働く主婦が2年の間に70のアプリを開発して得た収入でMacBook Proを購入した話”
- ニコ動のコミック版? 動いてしゃべってアフレコできる「モーションコミック」を追う
- 個人でもOKのLINE@、達人に聞く活用の極意
- 「ゲームギフト」とリワード広告アプリの違いは?
- 「KMDの森」で触る、感じる、描くを体験してきた
- 開発者視点で見る、あのドデカい「iPhone 6/6 Plus」
- Apple Watchが殺すかもしれないもの、それは……?
- アイデアを世に問う試金石? クラウドファンディングの可能性
- 固定回線とのセット割引、NTTドコモを縛るのは……
- 脱「1億総縛り」を目指すスマホメーカー
- スルー防止も? BLEがもたらすビジネスチャンス
- MVNOは死滅するのか? 大臣裁定申請を機に考えるその意義
- Amazonガチャ騒動から考える、サービス名と商標の関係
- タタミ12畳分の領域を「さあどうぞ、ご自由に」
- シンプルなUIにしたたかさも兼ね備えた世界に誇りたくなる日本発の音楽系サービス「nana」
- スマートフォン普及で爆発するトラフィックをさばけ!
- auスマートパスはAndroidアプリビジネスに新風を吹き込むか?
- ものになるモノ、ならないモノ
- エモーショナルな文字入力を可能にした「7notes」の秘密
- 「韓ドロイド」に見る1年後のAndroidアプリビジネス
- 年末でJetty(絶対)にできる Android携帯サーバ活用
- インディ開発者よ、「ドコモマーケット」で稼ごうぜ!
- フェムトセル無料配布で浮上した「ただ乗り」問題
- iPad発売記念!モバイルルータや電子書籍へのインパクトは?
- 5分で絶対に分かるリスティング広告+運用テクニック
- App Storeの運営方針は第2ステージへ
- 電子出版をめぐる4つの疑問
- Androidアプリはビジネスになるのか
- iPhoneアプリにアプリ内課金を導入してガッチリもうけるのだ
- マッシュアップを超えたマッシュアップを−Mashup Awards 5表彰式レポート
- iPhoneアプリに広告を挿入してガッチリもうけるのだ
- 2012年、2000万ユーザーのアクセスが2カ所の接続ポイントに集中するのか?
- 検索全盛の時代だから、ドメインの有用性を考えよう
- iPhone Skypeとケータイ、通話に向いてるのはどっちだ
- WiMAXの人口カバー率が7割になった2010年を想像してみよう
- ニッポンのiPhoneアプリヒットメーカーたちに続け!
- 霞ヶ関も導入する!?クラウドコンピューティングの本質を理解する
- Androidのオープン性でガラパゴスから脱出しよう
- 2010年、本当にプロバイダビジネスは崩壊するのか?
- Mashup Awards授賞式レポート マッシュアップ+ひとひねり=MA4の受賞作
- モバイル「レイヤ2」の付加価値がもたらすメリットとは
- 「着うた」とiTunes Storeの直接対決はあるのか
- iPhone 3Gでソフトバンクモバイルのネットワークが心配だ
- ニッポンのインディよ!iPhoneの「予想外」にカワイイ系で打って出よ
- ECネットワークは、ネット紛争の“遠山の金さん”
- モバイルビジネスのオープン化はこれからが本番
- マッシュアップの落とし穴。誰がために結び付けるのか
- Google Android用携帯アプリ作成のための基礎知識
- ケータイメールポータビリティは開国を迫る黒船となるか?
- 「はてな」を作り出す人的ネットワークの仕組みとは
- そろそろブログ+RSSアプリでも作ってみませんか?
- プロバイダが考える安全なファイル転送のかたち
- 次々と中小企業がネットビジネスから脱落する理由
- セカンドライフと実社会の経済格差=100倍の価値は
- FONはアクセスポイント持ち寄り型コミュニティを形成するか
- 電力線というありモノでLAN構築!の現在過去未来
- マイクロフォーマット=Web2.0の真打ちとなるか?
- 集合知を独自に検索して真実を導く、kizasi
- 国内の総合辞書検索屋への挑戦者、ウェブリオとは?
- Webちらし、国産RSSリーダーのいきさつと人工知能化の野望
- API公開のずいぶん前からすでにWeb2.0でした
- Pマークは暗黒な大人社会の印籠以上になれるか?
- ネットの“あちら側”から迫り来るスパイウェアという見えない亡霊にどう対処する?
- 一家に1つのレイヤ2ネットワークの時代はやってくるか
- 月額1000万円が300万になる新・映像配信って?
- IrDA、Bluetoothを反面教師にしたZigBeeの実力は?
- ライブドアの無線LANに疑問をぶつけてみました
- 1ギガ、本当に「現時点ではそんなもん不要」なのか?
- 社内ブログはナレッジマネジメントツールとして機能するか?
著者紹介
著者の山崎潤一郎氏は、テクノロジ系にとどまらず、株式、書評、エッセイなど広範囲なフィールドで活躍。独自の着眼点と取材を中心に構成された文章には定評がある。
近著に「株は、この格言で買え!-株のプロが必ず使う成功への格言50」(中経出版刊)がある。
著者ブログ
「家を建てよう」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.