人気過去連載を一冊に再編集して無料ダウンロード提供する@IT eBookシリーズ。Vol.6は、プログラミング初心者が、プログラミングを学ぶ前に読んでほしいマンガ連載『オブジェマンガ じゃまめくん』だ。
もうすぐ社会人になるITエンジニア/プログラマーの卵たちはもちろん、最近注目を浴びている「プログラミング教育」によって、プログラミングと関わる機会が増えた小学生や中学生、さらには高校生や大学生まで、プログラミングを学ぶ前に読んでほしいマンガがある。「オブジェマンガじゃまめくん」だ。@IT eBook Vol.6は、このマンガをまとめ読みできるように一冊のPDFにしている。
「オブジェマンガじゃまめくん」は2012年6〜12月の毎週月曜日に掲載された6コママンガ連載で、構成は@IT編集部、作画は上里マア氏が担当した。プログラミング言語「Java」+「枝豆」(えだまめ)の妖精「じゃまめ(JaMame)くん」が、「.NET/VB(Visual Basic)」+「納豆」(なっとう)の妖精「どっとなっとう(.NATto)くん」などの仲間たちと、プログラマーを困らせる「バグ」+「豆象虫」(まめぞうむし)の妖精「バグゾー(BugZo)」などの敵をやっつけていく物語となっている。
小学生でも読めるようにルビを振ってあり、誰もがプログラミングやオブジェクト指向、デバッグなどを学べるよう、“学習の入り口”となることを狙いとしている。
連載中、読者からは「このマンガ誰得なの?」という反応もいただいていたので、まとめ読みPDF化を機に説明しておきたい。もともと「じゃまめくん」は、連載「Javaでコンパイラーの基礎を理解する」のアイコンとして生まれたキャラクターだ。コンパイラーと聞くと難しい内容なので、連載を読むにはハードルが高いと思う読者がいるかもしれない。そのため、難しい内容の連載にも親しみを持ってほしいという思いから2006年12月に上里マア氏に依頼したのが始まりだ。
このアイコン誕生を機に、プログラミングにもっと親しみを持ってもらうため、そして「じゃまめくん」をもっと登場させるために、さまざまなプログラミング言語を「擬人化」してキャラクターにしてもらい、それを基にしたアイコンを作成した。詳細は、まとめPDFの「おまけ2.じゃまめくんアイコンギャラリー」を参照してほしい。
その後、世界観なども少しずつ固まっていき、プログラミングやオブジェクト指向を、ITに詳しくない人に伝えるのに「じゃまめくん」が使えないだろうかと思うように至る。
読者の皆さんは、子どもや親、友人などに「プログラマーって何するのが仕事なの?」と質問されたことはないだろうか。そんなときは、このPDFをお勧めしてもらえると幸甚である。PDFにまとめたマンガの第1部では、「じゃまめくん」の役割を開発現場に身近な「小人」の正体として、バグやウイルスをやっつける物語に終始しているが、本来「じゃまめくん」は実生活のさまざまなところで動くプログラムの素となるプログラミング言語やプラットフォームを「擬人化」したものであると位置付けている。
第2部以降は「パソコンやスマホ、エレベーター、自動改札などなど、じゃまめくんたちはニンゲンのすぐそばの機械の中で元気に動いている」ということをテーマに展開を予定している。「じゃまめくん」の世界観に触れた子どもや親、友人には、そのように伝えて、ご自身の仕事を身近にとらえてもらってほしい。
もちろん世界観や登場するニンゲンのセリフ、ストーリーなどに納得がいかない読者もいることだろう。そもそも世界観が固まりきっていないところもあるし、ストーリー展開も稚拙だ。だが、プログラマーの読者にも「もっと自分の仕事を知らない人にも分かってほしい」「プログラマーの仲間を増やしたい」という方がいると思う。
「このマンガはないけど、こういった方法があるのでは」という方にも、ぜひご意見をいただきたい。本稿とマンガPDFを読んで少しでも共感できた方は、Facebookページ宛てに、ご連絡いただければうれしい限りだ。
本PDFの28ページ目と30ページ目が入れ替わっているという不備があり、ダウンロードできるPDFファイルを正しいものに差し替えさせていただきました。お詫びして訂正いたします。すでにダウンロードされている方は、お手数ですが、最新のものを再度ダウンロードしていただけますと幸いです。
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