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知っておいて損はなし! Office 2016からのダウングレード方法山市良のうぃんどうず日記(51)(3/3 ページ)

Office 2016が正式提供されてから1カ月以上が経過しました。この1カ月間でOffice 2016の更新プログラムの配布と更新ブランチの関係について見えてきたことがあるので、皆さんに共有したいと思います。

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知っておいて損はなし! アップグレード後のダウングレード方法

 Officeやマイクロソフト製品に限りませんが、OSやアプリケーションの新バージョンには不具合が多いというのは、残念ながら本当のことです。Office 2016を1カ月以上使ってきましたが、「Word 2016」に筆者の日常の作業に大きく影響する日本語変換と図形描画の不具合を確認しました。筆者のメインのPCは、仕方なくOffice 2013に戻すことにしました。

 アプリケーションの互換性に問題があって、アップグレード前に戻したい場合もあるでしょう。Office 365サブスクリプションとパッケージ製品のバージョンダウングレード方法については、以下のサポート情報で確認してください(画面5)。

画面5
画面5 Office 2016をアンインストールしてから、Office 2013を選択的にインストールする(Office 365 Soloの場合)

 Office 2016の更新ブランチがCBの場合は、不具合のある更新プログラムが配布され、その更新プログラムが原因で作業ができなくなるという問題が発生することも今後は予想されます。そんな“万が一”に備えて、Office 2016の更新前のバージョンに戻す方法を知っていて損はないでしょう。

 それには、コマンドプロンプトを管理者として開き「C:¥Program Files¥Common Files¥Microsoft Shared¥ClickToRun」フォルダーに移動して、次のコマンドラインを実行します(画面6)。

OfficeC2RClient /udate user updatetoversion=<バージョン番号>


 このダウングレード方法が役立つ機会がないことを願っています。

画面6
画面6 リリース時のバージョン「16.0.4229.1024」を指定して更新しているところ
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筆者紹介

山市 良(やまいち りょう)

岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Hyper-V(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。


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