Windows 10では、Windows Updateの「詳細オプション」のローカル設定はどこに格納されているのでしょうか。Windows Sysinternalsの「Process Monitor(Procmon.exe)」を使用して調査してみました。
Procmon.exeを起動してキャプチャを開始し、「設定」アプリでWindows Updateの「詳細オプション」を開く操作を行います。キャプチャを停止して、「SystemSettings.exe」プロセスが参照しているレジストリに関連しそうなものがないかどうかを確認したところ、「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥WindowsUpdate¥UX¥Settings」キーの「UxOptions」値が浮上しました(画面5)。
Procmon.exeの良いところは「Jump To」機能で「レジストリエディター(Regedit.exe)」を開き、該当のキーに簡単に移動できることです。「設定」アプリの「詳細オプション」の設定を切り替えて、このレジストリキーの変化を見たところ、以下の表2のような対応になっていることが分かりました。「0」と「1」以外に設定しても、ローカル設定は変化しませんでした(画面6)。
UxOptions | Windows Updateの「詳細オプション」の状態 |
---|---|
0 | 自動(推奨) |
1 | 再起動の日時を設定するように通知する |
表2 「設定」アプリの「詳細オプション」のレジストリキーの変化 |
ちなみに、同じ場所にある「DeferUpgrade」値は、Windows 10 Pro/Enterprise/Educationエディションの「詳細オプション」にある「アップグレードを延期する」オプションの設定に対応しています。「詳細オプション」の「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムも入手します」は、「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥WindowsUpdate¥Services¥7971f918-a847-4430-9279-4a52d1efe18d」キーの「RegisteredWithAU」値を使用しています。
いろいろと試してみましたが、Windows 10 HomeエディションでWindows Updateの「自動更新」をストップする方法は、次の二つしか考え付きませんでした(画面7)。
作業をWindows Updateに邪魔されては困るという状況があれば、この方法を思い出してください。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Hyper-V(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。
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